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嶺南派のこころ-李源海の水墨世界

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発表日:2016-11-29

更新日:2016-12-30

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嶺南派のこころ-李源海の水墨世界
イベント日時
2016.11.12 - 2017.01.08
主催機関
国立歴史博物館
場所
台湾台北市大安区南海路49号
嶺南派のこころ-李源海の水墨世界
2016.11.12 - 2017.01.08
展覽場所:二階展場
住所:国立歴史博物館 台北市南海路49号

李源海氏は、台湾の苗栗に生れました。幼い頃から優れた芸術的才能を見せ、ドイツに留学したこともありましたが、訳あってドイツで芸術学院に入り損ねた氏は、台湾に戻ると、水墨の創作に没頭しました。現在は、嶺南派の重要な継承者の一人として、西洋の文化を東洋の水墨の伝統に取り入れることに尽力しており、現代台湾にあって中国現代水墨の流れを受け継ぐ人物として知られています。

嶺南派は、中国の広東で起こり、伝統的な文人芸術の美に西洋の学問という養分を与えようとする彼らの作品には、東西の芸術が程良く溶け合っています。嶺南派には、「二高一陳」と呼ばれる創始者(高剣父、高奇峰、陳樹人)と、それに次ぐ「嶺南四傑」と称えられる関山月、黎雄才、趙少昴、楊善深の四人の代表的な人物がいます。李源海氏は、その「四傑」の一人、楊善深の直弟子で、ありのままを写し取ることを重視し、描線をないがしろにせず、対象の見せる表情や雰囲気を大切にし、細かな所にはこだわらない、といった嶺南派の神髄を学びました。

李源海氏は、二十代で唐墨画会の会員となり、その後さらに春風草堂や春風画会などのグループにも加わって、毎年の聯展に出展することを自らに課し、これまでに数え切れないほどの傑作を生み出してきました。氏は、「浄心草堂」と名付けた画室を世間の喧騒から離れた田舎に置くことで、画作に没頭することができました。また、苦学して耕作に勤しみ、遍く各地を歩く中で大自然からインスピレーションを受けた氏は、水墨画の新境地を開こうと努め、囚われの無い心で、より深い芸術の境地を求め続けてきたのでした。

この四十数年来、李源海氏は、常に故郷を愛し続け、一貫して台湾の風物をテーマに作品を生み出してきました。その花鳥の微細な表現、あるいは変化に富み壮麗な山水の風景など、何れの作品にも、墨と色彩の融合した嶺南派らしい美しさが、存分に表れています。これは、李源海氏の長年にわたる作品をお楽しみ頂ける得難い機会です。より多くの皆様にお越し頂けましたら、幸いです。

http://www.nmh.gov.tw/jp/exhibition_2_1_22_814.htm

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