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世界に愛を灯す『ホタルの歌』 (TAIPEI Quarterly 2017 夏季号 Vol.08)

アンカーポイント

発表日:2017-07-12

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光と希望のシンフォニー
世界に愛を灯す『ホタルの歌』

文 _ 凃心怡 写真 _ 簡文秀、黄建彬、方華徳

簡文秀さんは億光電子工業(エバーライト)董事長夫人であるだけでなく、財団法人億光文化基金会の董事長であり、また声楽家としてもその名を知られています。簡さんは台湾がホタル再生に成功したこと、そして「2017年国際ホタルシンポジウム」の開催権を獲得したことを知り、自らテーマ曲をプロデュースすることを申し出ました。
TAIPEI 夏季号 2017 Vol.08   世界に愛を灯す『ホタルの歌』
▲ 大安森林公園にあるホタル育成池の整備活動に参加する柯文哲台北市長(中)。(写真/簡文秀)

きらきらぴかぴか 愛の光輝かせよう
かつて国際声楽コンクールで1位を2回、4つの金メダルを獲得したことのある簡さん。かつて小学校の音楽教師を19年務めるうち、台湾には子供向けの歌が少ないことに気づきました。「今回シンポジウムのために作ったこの歌は、老若男女あらゆる人に歌っていただきたいです。また歌詞には中国語、台湾語、英語が使われて、音楽を通じて台湾の生命力が世界に伝わればと思っています」——簡さんはこう話します。
TAIPEI 夏季号 2017 Vol.08   世界に愛を灯す『ホタルの歌』
▲ 木柵公園でホタル再生に取り組む池。(写真/黄建彬)

昨年5月から9月にかけて「ホタルの歌」公募には合計551の作品が寄せられました。最後にグランプリを獲得したのは陳東賢さん作詞、余国光さん作曲の作品で、簡さんが楽曲のプロデュースを行いました。「一般的な作品のトラック数は16か30で、50もあれば非常に多いと言えます。しかしこの曲は大勢の人々の声と交響楽団の音を使ったため合計104トラックにもなりました」——簡さんは自分に厳しく高い水準を求め、旧正月の期間にはプレッシャーのあまりに7日間も鼻血が出たそうです。また真夜中に驚いて目が覚め、起き出して楽曲の細部を修正したこともたびたびあったといいます。この曲はまさに心血注いだ作品であり、仕上がりは自身を落胆させることはありませんでした。「これは私の人生で最も満足のいく作品です」と胸を張って語ります。
TAIPEI 夏季号 2017 Vol.08   世界に愛を灯す『ホタルの歌』
▲ 専門家と研究者の努力の下、長年姿を消していたホタルがついに台北に帰ってきました。(写真/方華徳)

楽曲が完成すると、簡さんは孫に曲を聞かせ「聞いた感じどうかしら?」と尋ねました。孫は「楽しくて希望があって、それからこの地球をちゃんと守らなきゃという感じがしたよ」と答えたそうです。「まさしくそれを求めていたんです!」簡さんは笑いながらこう話してくれました。「ホタル保全の成功は先進国であることの証です。私は台湾がどれだけ大きな力で大地を愛しているのか、世界に見せたいのです。」
土地の所有者、学校、専門家や研究者、ボランティア、民間企業の愛ある努力が実り、ホタルはついに台北のコンクリートジャングルに帰ってきました。小さいけれど目を引く光を放ちながら、一匹また一匹と緑色や黄色がかったオレンジ色に光るホタルが今年もこの街を舞っています。これまでに28カ国以上の人々がホタル観賞に訪れています。このホタルの光を通じて、台北が名実ともに「エコと癒しの街」となることを期待しましょう。

ホタルの歌
ホタル ホタル きらきら光る 幸せと喜びの種
ホタル ホタル マンボを踊って 故郷と大地を愛すよ
irefly 飛べ飛べ飛べ 素晴らしい大地を守ろう
Firefly 飛べ飛べ飛べ 命の感動で歳月を彩ろう
小さな光 小さな夢 小さな愛 小さな希望
Firefly, shining in the sky, you light up my life
小さな光 小さな夢 小さな愛 小さな希望
Firefly, shining in the sky 世界の愛を灯そう

「ホタルの歌」CD無料配布 財団法人億光文化基金の専用ダイヤル(02)2685-6688 内線7300、7297へお問い合わせください

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