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姉妹都市‧友好都市に台北の魅力を発信
台北都市外交　それぞれの輝き
文・写真 ＿ 台北市秘書処国際事務組

台北市の柯文哲市長は市長に就任して間もなくの2015年初め、米国や日本の友好都市や姉妹都市を積極的に訪れ、大きな反響を呼びました。今年下半期には相次いで各都市が台北を訪問し、台北市は姉妹都市との関係をより強固にしたのみならず、台北のさまざまな姿、そして豊かな文化を伝えました。これにより、台湾と台北の素晴らしさを理解しようと、より多くの都市から人々が訪れることが期待されます。今後より前向きにこの都市をアピールし、台北の輝きを世界に発信していくことでしょう。

▲ 2016年は台北市と日本の横浜市がパートナー都市提携を結んで満10周年、これを祝うため横浜の林文子市長が自ら訪問団を率いて台湾を訪れました。（写真／台北市秘書処国際事務組）

ウェリントンの台北デー
ニュージーランドで台北を
ニュージーランドの首都、ウェリントンで行われた「台北デー」という一連のイベントは、セリア‧ウェイド‧ブラウン市長が2015年2月に台北で開催された「台北国際書展（台北インターナショナル‧ブック‧エキシビション）」を訪れ、台北の柯市長とパートナー都市交流協力覚書を交わしたことがきっかけで始まった友好交流イベントです。
「台北デー」では台湾映画の上映会、台北写真展、台北美食フェスティバルといった3大プログラムが行われました。映画では台湾初の海をテーマとしたドキュメンタリー映画『夢想海洋』を上映。これは国立台湾海洋大学の蘇達貞教授が16人の若者を率いて自作のカヌーで日本の与那国島に向かった物語を描いていて、海を愛するニュージーランドの人々の共感を呼びました。ブラウン市長とニュージーランド‧フィルム‧コミッション（NZFC）、ウェリントンの市民、学生、現地の台湾系の人々が駆けつけ、会場となったウェリントン市立美術館は満席になりました。台北写真展は市立図書館ロビーで行われ、台北の文化や特徴を表現、または台北ならではのスポットを撮影した50点の写真が展示され、ウェリントンの人々に写真を通じて台北に触れてもらうことができました。

▲ ニュージーランドの首都、ウェリントンで行われた「台北デー」では、台湾映画上映会や、台北写真展、台北美食フェスティバルなどが開かれました。（写真／台北市秘書処国際事務組）

メインイベントは台北美食フェスティバル。ウェリントン市は若者による獅子舞チームで開幕を盛り上げ、台北市側は高級ホテル、ウェスティン台北の料理長がボランティアで駆けつけ、ニュージーランドの地元の食材で、世界的に有名な台湾グルメの牛肉麺や焼きビーフン、チャーハン、担仔麺（タンツーメン）などを提供、会場を訪れた人々に本場の台北の味を届け、ニュージーランドの人々を虜にしただけでなく、長年海外で暮らす台湾系の人々の心を癒しました。

友好結ぶ都市交流
米国アリゾナ州のフェニックスは、1979年に台北市と姉妹都市となりました。今年3月の柯文哲市長の訪問時には、グレッグ‧スタントン市長が自ら出迎え、大いに意見を交わしました。10月にはスタントン市長が台北市の招きに応えて訪台、台北市と友好都市関係をめぐる協議をあらためて交わし、両市の関係と友好が変わらないことを確認しました。
フェニックスは乾燥した砂漠地帯にあり、スタントン市長はこのほど台湾の雨量を目の当たりにしたことで非常に感銘を受けたそうです。天候には恵まれませんでしたが、スタントン市長の素晴らしい心情にはまったく影響しませんでした。
さらに、2016年は日本の横浜市と台北市がパートナー都市提携を結んで満10年を迎え、横浜の林文子市長がこれを祝うため台湾を訪れ、両市の友好がさらに深まりました。10月21日には両市の市長立ち合いのもと、野生動物及び生物多様性の保全を進めることを目的とした協力関係を構築するための覚書を交わし、種の保存や生息域外保全のための動物交換、動物の医療、教育などの分野で交流と協力を推進していくことになりました。
特筆すべきは、姉妹都市との外交や相互訪問、他都市との協力や交流を通じた具体的な現状と成果について、11月5日と6日に行われた外交部（外務省）とアジア‧オセアニアの各都市が台湾鉄道台北駅で行った「2016アジア太平洋文化デー」で、台北市も今年初めて合同出展に参加したことです。またこういった展示イベントを通じ、台北市は来年の重大イベントである2017台北ユニバーシアードについて、人々の参与と協力を呼びかけ、ともに都市外交を進めることで台北を世界に発信するだけでなく、台湾の素晴らしさを伝えようと試みています。