紹介
1875年(清光緒元年)に創建された景福宮は当初、2坪一間の小さな廟宇でした。1961年に隣にあった統一ホテルと土地を交換して2階建ての古式廟宇に建て直されましたが、再び建物の老朽化が進んだため、2000年に大規模な改築工事が行われ、200坪の敷地内に地上3階、地下3階の雄大な廟宇に建て替えられました。
再建された景福宮の建築彫刻は非常に凝ったもので、品質を確保するために多くの建材は大陸の原産地から直接台湾へ運ばれました。1個の大きな青斗石を手彫りした正殿前の龍柱だけではなく、廟宇の門の上にある立体の門神も紅木1本に彫られたものです。ぜひ注目いただきたいのは、通常見かける天井とは異なる、景福宮が再建の際に採り入れた「祥龍献瑞」の彫刻が施された天井です。参拝の際に上を見上げると、生き生きと天井を舞っている「青龍」を見ることができます。3階大殿の両側にある「十八羅漢」の彫刻も自然と一体化している姿が宗教芸術の美を表しています。