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医学人文博物館は日本統治時代の台北帝国大学医学部の校舎で1907年、日本人建築士の近藤十郎氏によって設計され、建物本体は1913年に竣工しました。百年の歴史の中で、数度の修復を経ながらも、建築スタイルのほとんどはそのまま残されています。建物の機能は学校の発展に伴い変遷を遂げ、当初の教室から、事務センター、台湾全土の医学学術活動の拠点、医学教育改革の拠点、医学人文教育の場となり、そして2008年に博物館が設立されました。館内の展示は常設展と特別展に分かれています。常設展では「生命の誕生」、「台湾人の起源」および「台湾人と疾病との闘い」を展示。特別展は半年毎に、医学の発展によってもたらされた影響と思想を展示理念として開催され、他の医学教育機関にも巡回展示されています。

博物館の建築スタイルは、フランスにおける後期ルネサンス様式に属し、館内のロビーや壁、柱はいずれも優美な線と彫刻で装飾され大変きらびやかです。ロビーと廊下にはたくさんの柱廊があり、格調あふれる装い。建物の屋根は当初、マンサード屋根（Mansard）で石瓦と銅板が葺かれ、屋根の斜面には丸窓が設けられていましたが、1930年に火災が発生して屋根に延焼し、修復後は当初の姿が失われてしまいました。

玄関
最古の西側は1907年の建築
南側の開放型廊下、徐明松 撮影
修築後の屋根、1997、徐明松 撮影
北側の廊下
修復後のロビー