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台北観光サイト

TAIPEI 2015冬季号 Vol.02—物語あふれる街

アンカーポイント

発表日:2016-06-22

更新日:2016-09-23

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▲かつての光復橋。(写真/台北市社会局提供)

「艋舺」(萬華)といえば思いつくのは、ヒットした台湾映画の題名や活気あふれる西門町、華西街の蛇スープ、それともレトロな雰囲気あふれる剥皮寮の街並みでしょうか。新しいものと古いもの、懐古と新生、昔と今、これらはすべて艋舺を表すのにぴったりな表現といえます。
「一府、二鹿、三艋舺」(「一に台南、二に鹿港、三に艋舺」、「艋舺」は萬華の旧名)という言葉があるように、かつての艋舺は台湾の発展において、歴史的に重要な役割を果たしました。現在の「艋舺」という地名は、萬華区の一部。その萬華区は面積8.852 平方キロメートル、36 里722 鄰の行政区分に分かれています。中和や永和、板橋とは、新店渓と淡水河を隔て隣接し、華中橋や光復橋、華江橋、萬板大橋、そしてもともとは鉄道橋だった華翠大橋などで行き来できます。これらの橋は環河快速道路でつながっており、交通の便も良好です。
繁栄と没落を経た萬華では、時代の流れで寂れたエリアも多くなりました。萬華のかつての面影を取り戻すべく、交通や観光ルートの整備、貴重な歴史的建造物の活用、地元の史料や庶民文化、昔の人たちの生活の知恵、社会福祉活動などと萬華の歴史的な物語を結び付けること、そしてそれらを海外にもアピールし、ホームレスがいる街というイメージからの脱却が重要な課題となるでしょう。
台北市の小学校の校外郷土学習
天真爛漫な子供たちはそのままですばらしい語り手です。子供らしい語り口によって、都市文化により多くのイマジネーションをもたらすことでしょう。地元のガイドと郷土学習が連携し、萬華の歴史は根付いていくのです。郷土学習とは単なる観光ではなく、子供らしい視点で、艋舺がかつて持っていた生命力を見つけることでもあるのです。

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▲郷土授業は教室の外で。ガイドさんたちが萬華の文化や歴史を根付かせていく。(写真/台北市社会局提供)
地域文化史の特色を持っ
た観光ルートの計画
台北市観光伝播局は艋舺のことをもっと知ってもらおうと、今年8 月から10 回にわたり「艋舺迺透透」(「艋舺ぶらり旅」)という休日のガイドツアーを行いました。地元の文化史研究者高伝棋さんがガイドを務め、この地域の歴史の流れから文化的な特色まで、実際に艋舺の古い建築物や産業、グルメスポット、老舗のお店を回りながら、奥深い内容をわかりやすく説明してくれました。
観光案内センターの開設
台北市では観光案内センター開設のほか、ボランティアガイドも活動する予定です。人生経験豊富なガイドが、観光客や市民を龍山寺、青草巷、中古市場、剥皮寮など観光スポットへ案内し、艋舺の美しさと魅力を伝えます。
定期的なイベントで 
産業を活性化
さまざまなお祭りやイベントの開催で、台湾内外からたくさんの観光客に来ていただき、新たなパワーを増やすことで、物語ある街、艋舺の魅力に気づいてもらえるでしょう。また、ショッピングエリアを整備し地下街を発展させ、街並みに艋舺をイメージさせるデザインを増やし、テーマに沿った景観づくりを行えば、特色あふれる商店街となって観光客も増加し、産業は持続的に発展していくのです。

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▲実際に訪れ、充実した解説があれば艋舺の長い歴史への理解が深まる。(写真/台北市観光伝播局提供、撮影/高讃賢)
人にやさしい交通環境づくり
現状の歩道や店先の柱を取り壊しバリアフリー化してあるため、お年寄りや体の不自由な方が気軽に艋舺全体を巡れるようになりました。また、堤防の歩道橋建設で自転車や車いすの方も思う存分艋舺を満喫できるよう検討中です。
台北市艋舺公園のプラン
ホームレスの人たちによりよい環境を提供し、ホームレス問題を解決に向けていくことで、艋舺公園の環境改善や治安向上ができ、かつての艋舺のような活気を取り戻していきたいのです。
社会福祉のニーズを調査
多様な施設の設置
生まれたての赤ちゃんや高齢者の方々、新移民の母親、苦労してきたホームレスなど、みんな艋舺の福祉サービスを必要としています。地域で福祉サービスが必要な人数をつねに把握しておくことで、多種多様なサービスが提供で
 

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