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台北観光サイト

TAIPEI 2015冬季号 Vol.02—艋舺の歴史を訪ねて 華西街の古山園旅社へ

アンカーポイント

発表日:2016-06-22

更新日:2016-09-23

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文 Peggy Yu 
写真 許宜容
柯文哲台北市長は最近、観光大使さながらに艋舺(現萬華)の個性的な旅館「古山園旅社」を訪問し、「何仙姑」の愛称で親しまれる仲居さんに布団畳み術の達人技を習い、艋舺華西街の文化を代表する小さな旅館を市民にPR しました。

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▲何仙姑さん(右)に布団の畳み方術を学ぶ柯文哲台北市長(左)(写真/許宜容)
古山園旅社の建物は1950 年代風の昔懐かしい姿を残しています。詩の作品展や写真展の開催、またそれらがきっかけで艋舺を舞台にした映画『艋舺(モンガに散る)』の撮影が行われるなど時代の変遷を経て、今や海外のバックパッカーが押し寄せる人気旅館に様変わりしました。
この旅館で働く人間国宝クラスの「何仙姑」と呼ばれる何さんは、布団の畳み方で42 通りものデザインが作れます。何さんによると、布団畳み術はかつて昔の台湾旅館の特色の一つで、客室の整理担当者が学ぶべきもので、白鳥、美脚、サボテン、バナナ……等様々な形を自在に作り出せなければならなかったのです。
布団畳み術は豊かな想像力が必要だと何さんは言います。6 キロもある布団は厚みがあり、重く扱いにくいことから、折ることができる角度にも限度があるためです。そんな何さんはかつて白鳥のデザインで布団畳みコンテストで優勝したことがあります。古山園旅社によると、多くの宿泊客の目当ては、布団畳み術観賞とのこと。また畳まれた布団を広げてしまうのがもったいないとの声もあることから、きれいに畳んだ布団がこの旅館の大きな特色となっていることがわかります。
古山園旅社によると、1950 年頃台湾の旅館では布団を敷いておくのではなく、様々な形に畳んでおくことが流行しましたが、現在この伝統が残っているのはごくわずかの旅館のみだそうです。立体的に畳まれた布団は、レトロな石の床、ステンドグラスのランプ、簡素な客室設備と相まってノスタルジックな華やぎが生まれ、宿泊客はゆったりとした風情に浸れます。

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1 布団を半分に折り畳む
2 上面の角を上に上げて、布団を内側に織り込む
3 上の布団を手前に折り、三角形にする
4 左側も同様にする

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5 左側上面の布団も三角形にして立たせる

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6 右側の上面の布団をステップ5 の上にかぶせる
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7 左側の下側の布団をステップ6 の上にかぶせる
8 布団をぐるっと巻く
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▲図/鉄缶頭

古山園旅社(古山園ホテル) (02)2306-7408
松林大旅社(ソンリンホテル) (02)2338-2233
直興旅館(JS イン) (02)2381-7021
帝華旅社(ティファホテル) (02)2311-8411
洛碁新仕界大飯店(グリーンワールドニューワールド館) (02)2311-8863
美上美旅館(美上美ホテル) (02)2308-8105
班客飯店(ホテルバンカ) (02)2306-5566
華冠商旅(華冠商旅ホテル) (02)2361-6076
華宮旅社(ローカルビジネス) (02)2314-2627
華麗大飯店(フェラリーホテル) (02)2381-8111
龍山旅社(ロンシャンホテル) (02)2306-4990
*華西街一帯の旅館リスト(画数順)、合法旅館の情報をもっと知りたい方は「台湾旅宿網」(taiwanstay.net.tw)へどうぞ。

 

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