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3つのアート フェスティバル 芸術とともに情熱的な台北の夏を (TAIPEI Quarterly 2017 夏季号 Vol.08)

アンカーポイント

発表日:2017-07-19

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3つのアートフェスティバル
芸術とともに情熱的な台北の夏を

_ 財団法人台北市文化基金会
写真 _ Ani AntonovaJerry Shulman、葛昌恵、Bruce Jackson、手放開工作団隊&追困実験室

 

真夏の台北で最もわくわくする芸術の饗宴がまもなく始まります!「台北児童アートフェスティバル」、「台北アートフェスティバル」、「台北フリンジフェスティバル」の3つのアートイベントは国内外の素晴らしいプログラム、パフォーマンスやイベントで台北という街を満たし、さまざまな年代の観客に異なるアート体験を提供します。
TAIPEI 夏季号 2017 Vol.08 3つのアート
フェスティバル 芸術とともに情熱的な台北の夏を
▲   ダンスと音楽が交わる「楽しい農園」。大自然にこだまするような歌声を聞けば血に流れる情熱がリズムを刻み始めます。(写真/Ani Antonova
 

親子連れに大人気──台北児童アートフェス

今年の台北児童アートフェスティバルのテーマは「想像を超えた想像」。多彩なプログラムを通じて、みなさんをこれまでの枠組みを超えた外の世界へといざないます。例えばミロの絵画から鮮やかな色彩が広がるダンス作品「輝く宇宙」、影絵と人間が演じる「逃げるルーラ」、雑技と音楽演奏の2人組サーカス「空飛ぶピアノ」など。またこれまではあまり見る機会のなかったアフリカ音楽と文化「楽しい農園」、環境問題へテーマを広げた「始めよう、すべてが終わった後で」、家庭教育の「パパのパパのパパの宝物」など、私たちの心を打つものばかりです。この数年大人気の「親指こぞう」は海外とのコラボレーションで製作された、イタリアの前衛現代劇団とディレクターによる作品です。子ども向けの芝居という枠を越え、大人もじっくり楽しめる作品です。

このほか、台北児童アートフェスティバルでは台北の各エリアで屋外イベントや地域コミュニティの無料パフォーマンスなどが行われます。例えば剝皮寮歴史街区のインタラクティブアート「大驚‧小怪(おっかなびっくり)」は、頭を動かして考え、手を動かして参加する過程が展示の最も重要な一部分となります。開催期間は6/30(金)~8/6(日)。ぜひみなさん気軽に参加し、足を止めて鑑賞してみてください。
TAIPEI 夏季号 2017 Vol.08 3つのアート
フェスティバル 芸術とともに情熱的な台北の夏を
▲  「逃げるルーラ」は映画のテクニックと、生身の人間によるパフォーマンス、影絵が織り成す感動の成長物語です。(写真/Jerry Shulman
 

世界のアートが台北に──台北アートフェス

今年第19回を迎える台北アートフェスティバルは「都市、そしてその未来」をテーマとして8/7(月)~9/17(日)まで開催されます。耿一偉アートディレクターは「大都市の国際空港が世界各地とつながっているように、アートフェスティバルは文化の国際空港である」と考えています。このフェスティバルは台北と海外の各都市が共に歩み、共同製作を通じて交流するイベントです。

今年の台北アートフェスティバルには見ごたえある11作品が登場します。米国ウースターグループが音楽アルバム「テキサス刑務所の黒人民謡」を新たに解釈した舞台「THE B-SIDE」は台北で世界初の上演となります。さらにドイツ‧ベルリンのドイツ座が魅力満載の名作「ゴドーを待ちながら」を携えてやってきます。

台北アートフェスティバルは「国際共同製作」に取り組んでいます。今年はミュンヘン現代国際ダンスフェスティバル(Dance München)と共に「少数民族」を製作、中国ダンス界で最も人気のある振付師、楊朕氏による革命のダンスが繰り広げられます。また台湾の盗火劇団と国際舞台芸術ミーティングin横浜(TPAM)の共同製作である「台北ノート」は日本の平田オリザ氏が演出する作品で、美術館で繰り広げられるさまざまなシーンから世界政治の問題を描きます。

耿アートディレクターは、「心に世界があれば、その地は国際的になる」と考えており、これらの都市を超えたプロジェクトやパフォーマンスによって台北アートフェスティバルをひとつの入口にすることを目指しています。そして観客が地元にいながら世界の芸術を体験し、このフェスティバルのムードが台北全体に広がることを願っています。
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フェスティバル 芸術とともに情熱的な台北の夏を
▲  「台北ノート」は王琄、朱宏章、謝盈萱ら台湾の実力派舞台俳優20人と日本の演出家・平田オリザ氏による近未来における人類の生存をテーマにした作品です。(写真/葛昌恵)


自由な発想で10年──台北フリンジフェス

台北フリンジフェスティバルはスコットランド‧エディンバラの「エディンバラ‧フェスティバル‧フリンジ」から生まれた自由で実験的、出場のための審査がない、新しいクリエイターが思いのままに表現できるイベントです。さまざまなスタイルの不規則な空間で行われるプログラムは、台北フリンジフェスティバルの最大の魅力です。今年の会場は、昔ながらの台北のムードに満ち、1キロメートル余り歩くことができる集合住宅「華江整宅」、100年近い歴史を持つ大稲埕の老舗「新芳春茶行」、淡水河の風景を楽しめる「大稲埕クルーザー」、台湾のミニシアターを代表する「牯嶺街小劇場」をはじめ、幼稚園、日本統治時代の病院、打ち捨てられた寺などです。
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フェスティバル 芸術とともに情熱的な台北の夏を
▲  米国の人気前衛カンパニー、ウースターグループが初来台。新作「THE B-SIDE」は音楽アルバム「テキサス刑務所の黒人民謡」を題材としています。(写真/Bruce Jackson
 

このほか、台北フリンジフェスティバル10周年を紀念するイベントもあります。このフェスティバルの歴史と芸術文化環境の変化をまとめた「台北フリンジフェスティバル10年特別号」が年末に出版予定のほか、2つの特別パフォーマンスが予定されています。ひとつはフェスティバルの協力チームを招き、コメディドラマを集めて上演する「Gala Night フリンジフェスティバルを祝う夜」を開催。「笑って心配事もどこへやら」となること間違いなし。もうひとつはこれまで台北フリンジフェスティバルで1位を獲得した2組の作品、中堅世代代表である高俊耀の「七種の沈黙:憤怒」、そして新世代代表の手放開工作団隊&追困実験室による「冥王星」が上演されます。

10回台北フリンジフェスティバルは8/20(日)~9/10(日)まで開催。台北36カ所のさまざまな空間で159組の異なるスタイルのパフォーマンスが行われます。ぜひみなさんもフェスティバル10周年を一緒に楽しみましょう!
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▲  手放開工作団隊&追困実験室の「冥王星」は2016年台北フリンジフェスティバルで「明日の星」賞を獲得。今年のフェスティバルに招待され、再演が決まりました。(写真/手放開工作団隊&追困実験室)

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