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柯文哲台北市長 不屈の精神でまちづくり (TAIPEI Quarterly 2017 秋季号 Vol.09)

アンカーポイント

発表日:2017-09-14

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柯文哲台北市長

不屈の精神でまちづくり

台北ユニバ 有終の美飾る

_ 潘逸凡  写真 _ 潘俊霖
 

721日午後。気温が33度に上り、強い日差しが照りつける中、柯文哲台北市長はドキュメンタリー映像の撮影のため、大稲埕に向かいました。この日、台北市観光伝播局とナショナルジオグラフィックチャンネルが再び連携し、柯市長に台北市の街づくりと2017台北ユニバーシアード開催に向けた思いを尋ねました。2時間近くにわたったインタビュー終了後、「疲れましたか?」と聞くと、柯市長は笑いながら「いいえ」と答えました。疲れた様子はいっさい見られず、その微笑みの奥から真剣さが伝わってきました。
 強い日差しが照りつける中、柯市長は大稲埕でドキュメンタリー映像の撮影を行い、台北ユニバーシアードの開催に向けた思いを大いに語りました。(写真/潘俊霖)
▲強い日差しが照りつける中、柯市長は大稲埕でドキュメンタリー映像の撮影を行い、台北ユニバーシアードの開催に向けた思いを大いに語りました。(写真/潘俊霖)
 

前向きな姿勢で
果敢に課題に挑戦

台湾で開かれた国際スポーツ大会として、過去最大級となった台北ユニバーシアードを無事開催するのは容易なことではありませんでした。開幕まで30日を切っていたインタビュー当日、台北ユニバーシアードの準備で睡眠時間がさらに減ったかとの質問に柯市長は、「睡眠時間が少ないのは、台北ユニバーシアードのせいではありません。私のような政治の素人は、情熱と不屈の精神で毎日いろんな難題に取り組まないといけません」と答えました。

昨年、柯市長は台湾本島の最北端・富貴角灯台(新北市)から最南端・鵝鑾鼻灯台(屏東県)までの約520キロメートルを1日余りで自転車で走破し、人々のスポーツへの意欲をかき立てました。柯市長は「私にできるのだから、みんなもできる」と自らの行動をもって周りを鼓舞したのです。 柯市長にとって台北ユニバーシアードは人生の一通過点にすぎず、「毎日いろんな困難に直面しますが、前向きに、積極的な姿勢で問題に向き合い、解決していかなければなりません」と話しました。柯市長は医師だった頃からずっとこの信念を貫いています。

ただ、台北ユニバーシアードに向けいくら周到な準備を行っても、競技当日の天候に恵まれなければ新たな試練がやってきます。柯市長は「台風と長年向き合ってきたことが台湾人の楽観的かつ決して妥協しない国民性を形づくりました。台北市では必ず最悪を想定して最善の準備をし、未知の未来に臨みます」と語りました。
 

チェンジ
台北をもっと良い街に

台北は今、変化しています。市内の幹線道路や台北ユニバーシアードの競技施設周辺の道路が舗装され通行しやすくなり、道ばたに色鮮やかに咲くさまざまな草花がふと目に飛び込んできます。柯市長は「今年は市内に10万株以上のツツジを植えました。今後は北投区の関度でも素晴らしい花のじゅうたんが見られるようになります。台北の街並みはますます美しくなっています」と話しました。また、忠孝橋につながるランプウェイが撤去されたことで、一級史跡「台北府城北門(承恩門)」が本来の美しさを取り戻したほか、大稲埕地区でかつて名物夜市(ナイトマーケット)として栄えたロータリー、台北円環(旧名・建成円環)も台北ユニバーシアードの開幕前に開放され、台北の地元文化を世に発信していくとのことです。

柯市長は「街の景観の変化を市民がすぐ実感するとは限りませんが、ふとした瞬間に『台北が良くなっている』と気づくと信じています。街が美しくなれば、市民の心に誇らしい気持ちが生まれるでしょう」と話しました。台北ユニバーシアードの開催をきっかけに、市民が誇れる街を創造したい。柯市長はそう願っています。
TAIPEI 秋季号 2017 Vol.09 柯文哲台北市長 不屈の精神でまちづくり

▲柯市長は台北ユニバーシアードの開催をきっかけに、台北を市民が誇れる街にしたいとの願いを語りました。(写真/潘俊霖)



 

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