発表日:2017-12-18
3183
味‧色‧香り全て良しのご当地グルメ
延三夜市の魅力に迫る
文 _ 焦桐 写真 _ 楊智仁
▲「津津豆漿」の揚げたて蛋餅
台北市大同区の延平北路にある延三夜市は小さいながら、とてもお気に入りの夜市(ナイトマーケット)です。大龍峒地区は延三夜市があるからこそ輝き、特別な魅力を放っています。延平北路三段には朝市もあり、揚げたての蛋餅(薄焼き玉子をクレープのような薄い皮で包んだもの)で有名な津津豆漿のほか、延平北路三段25之3号には朝食の屋台も出ています。
延三夜市一帯の一押しグルメ
私が提唱する「大夜市」のコンセプトは、今はなき建成円環夜市を復活させ、延三夜市、大龍夜市、周辺の美食と結びつけることです。延三夜市にはたくさんのグルメがありますが、残念ながらまだ全てを制覇できていません。特に好きなのが「葉家五香鶏捲」のチキンロール、「大橋頭阿宝師台東鱔魚麺」のタウナギ麺、「阿欉大橋頭肉粽」の肉入りチマキ、「台北橋頭魯肉飯」の魯肉飯(豚肉のそぼろかけご飯)、「祥記純糖麻糬」の餅、「阿春粥店」の肉粥、「汕頭沙茶牛肉」の牛肉の沙茶醤(台湾風サテソース)炒め、「老程麺店」のゴマだれをからめたジャージャー麺、「延三夜市生炒魷魚羹」のスルメイカのとろみスープ、「嘉義雄鶏肉飯」の鶏ササミ丼、「杉味豆花」の豆花(豆腐のデザート)、「施家鮮肉湯円」の肉団子スープ、「大橋頭潤餅」の潤餅(クレープの皮のような生地で肉、野菜などを巻いたもの)で、ほかにも「新竹旗魚米粉」のカジキ汁ビーフンは大好物です。
▲「杉味豆花」の豆花
北部の汁ビーフンの大半は太いビーフンが使われます。豚肉、内臓を煮込んだスープには太いビーフンが使われるとも言えます。延平北路三段の新竹旗魚米粉や布市場「永楽布業商場(永楽市場)」近くの「民楽旗魚米粉湯」のような魚介スープのビーフンは新竹ビーフンのように細いです。特別な理由があるわけではなく、昔からの慣習なのでしょう。南部の汁ビーフンは魚介スープがメインで、大半は細いビーフンを使用しています。北部の汁ビーフン店の多くは「大稲埕米粉湯」のように黒白切(豚モツなどの煮込みのぶつ切り)も販売しているため、豚肉、内臓、豚骨を煮込んだスープとなっています。
▲「新竹旗魚米粉」のカジキ汁ビーフン
新竹旗魚米粉のカジキ汁ビーフンは民楽旗魚米粉湯に比べ、カジキのサイコロ肉、スープ、ビーフンのいずれも丁寧に作られており、スープの色も味も濃い一般の汁ビーフンと違って見た目が美しく、さっぱりとした味わいです。カジキのサイコロ肉とは別に魚のつみれも入っていて、その組み合わせについつい口元が緩んでしまいます。美しい揚げ物も多く、私は特に揚げ豆腐、カキのから揚げ、紅糟肉(紅麹をまぶした肉のから揚げ)、チキンロールがお気に入りです。また、大龍街夜市にある「郭記大塊肉羹」の肉のとろみスープも好きです。
新竹旗魚米粉
大同区延平北路三段83号
(02)2585-4162
阿欉大橋頭肉粽
大同区延平北路三段19-1 号
(02)2597-5779
杉味豆花
大同区延平北路三段56 号
(02)2598-3638
本編は台北市観光伝播局が出版した『味道台北旧城区(台北下町の味)』からの抜粋です。美食を訪ね、美食を追求して10年以上になる作家‧焦桐さんが台北市の艋舺、大稲埕、大龍峒などのお店を半年近くかけてめぐり、167店を厳選しました。旅人を台北の昔懐かしい味の探索へと誘います。
『味道台北旧城区(台北下町の味)』焦桐著/定価250元/台湾全土の大手書店でお買い求めください
関連写真
人気の記事
TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10
台湾とフィリピンをより近く マニラ経済文化弁事処 アンヘリト‧バナヨ代表 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
Beyond Taipei 台北から台湾を見渡す 日台交流協会台北事務所 沼田幹夫代表 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
「拿鞘Nature」の山が育てた夢 若い世代と先住民文化つなぐ (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
生活の味わいと姿を伝える 台湾らしさ満開の「花布」 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
受け継いだ音楽のDNA 魂込めるバイオリン作りの道 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)















