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TAIPEI Quarterly 2017 春季号 Vol.07

アンカーポイント

発表日:2017-03-24

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台北を読み 文化を遊ぶ

台北、それは好きな時に開き、読むことができる本のような楽しみを持つ都市です。

台北を訪れたなら、MRT(都市交通システム)やバス、都市型レンタサイクル YouBike で旅を楽しむことができます。今号では新たに加わったオープントップの 2 階建て観光バスをご紹介。初めて訪れる人でも短い時間で台北の姿に触れることができ、再訪する人はこれまでと違った目線で台北を知ることができます。このバスで台北を巡れば、キラキラ輝く台北101 ビル、美しい国立故宮博物院、目移りせんばかりの士林夜市が楽しめます。それにちょっと感覚を研ぎ澄ませて、漂ってくる書物の香りを感じてみてはいかがでしょうか。

今号の特集ではさまざまなスタイルの独立系書店をご案内しています。台湾の層の厚い文化が表れているのを見ながら、それぞれ地元ならではの姿を感じることができます。異なる趣の書店で読書の楽しさに触れつつ、小規模農家の大地に向けるいたわりや、市民としての意識を通した結束や交流も多く目にすることができます。これこそ都市を旅する醍醐
味――地元の文化を体験するということでしょう。

さらに、もう一つの地元ならではの味わい、台湾小吃(小皿料理)も今号で取り上げています。美食家として知られる作家の焦桐さん著『味道台北旧城区(台北下町の味)』から抜粋。華西街(万華区)の甘いスープや、人情味あふれる屋台の親方、とっておきの食べ方など盛りだくさんで、甘いスープは舌だけでなく心にも甘さがしみわたります。

台北が何度も訪れる価値があるのはなぜかというと、その刷新と前進ではないでしょうか。もうすぐ、2017 年の夏には台北ユニバーシアードが開幕し、台北という場所に新たな活力を吹き込むことでしょう。台北探索館で行われている特別展「站上起跑点(スタートラインで)」では、最先端のテクノロジーを通じて、台北ユニバのマスコットキャラクター「熊讃ブラボー」とさまざまな形で触れ合うことができます。有力選手のお宝を一堂に集めた「世大運体育点将録」では、メダルなどを展示するとともに、今大会の広報大使を務める許淑静選手(重量挙げ)の知られざるトレーニング光景といったエピソードを紹介、一緒に台湾のアスリートを応援しようという気持ちにさせてくれます。

台北という都市はさまざまな姿を見せてくれます。あなたの気持ち次第でいろいろな楽しさを発見することができるでしょう。街角や公園のグラフィティアートは、冷たいコンクリートジャングルに優しさを添えます。木々の梢や池のそば、空に目を向ければ、劉克襄さん著『在街角、遇到飛行(街角で、羽ばたきに出会う)』に出てくる鳥の足取りや羽ばたきを目にすることができます。また、台北が大好きなトルコの映画監督には、台北の心打たれる姿を映像でいかに記録し、見せてくれるかについての話をうかがいました。

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