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飲み物百科:台湾のドリンク事情を知る (TAIPEI Quarterly 2020 春季号 Vol.19)

アンカーポイント

発表日:2020-03-13

1.8万

TAIPEI #19 (2020 春季号)

飲み物百科:台湾のドリンク事情を知る

文= MTT C Team 写真= Samil Kuo, 噶瑪蘭威士忌


1980 年代に台湾で考案されたタピオカミルクティーは、この30 年ほどで世界中に広まり、ドリンク業界で世界的な地位を築きました。その他にも成長を見せているクラフトビールや地元のウイスキー、その他の台湾独自の手作りドリンク店も台北で人気を博しています。

台湾人の日常生活において飲み物は非常に重要であることから、台北では1 つの通りに数軒のドリンクスタンドが立ち並び、人々は種類や風味の異なる様々なドリンクを楽しんでいます。今季のTAIPEI では、台北市内で見かけるドリンクやお店の情報を紹介していくので、旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてください。


JUICE  [ジュース]
甘蔗汁
/ ガンジャジュー /

アレキサンダー大王の側近ネアルコス将軍は「インドのアシは蜜蜂なしで蜂蜜を作り、さらに果実をつけずに人を酔わせる飲み物ができる」と述べました。その神秘的なアシは、
台湾では一般的なサトウキビのことです。甘蔗汁というサトウキビジュースは、チェーン展開している甘蔗媽媽で売られていて、人気メニューはミルクやレモネードを混ぜたものです。サトウキビに含まれる抗酸化物質は免疫システムの向上を促すので健康的な飲み物です。

水果茶
/ シュェイグォチャー /

お茶やミックスジュースの専門店一芳水果茶は好みに合わせて様々な飲み物が選択できます。最も人気のあるメニューはウーロン茶ベースのフルーツティーです。中にはパッショ
ンフルーツジュースやスライスしたリンゴ、オレンジが入っているのでフルーツの盛り合わせのような飲み物です。また、自家製のパイナップルジャムを加えて酸味のバランスを
取っているので酸っぱすぎず、甘すぎない春らしい味が楽しめます。

青龍梅果飲
/ チンロンメイグォイン /

ドリンクバーの一つ康青龍で提供している青龍梅果飲は、お茶にジュースを加えた飲み物です。キンカン入りの緑茶をストローでかき混ぜるとお茶の渋みと甘酸っぱさが混ざり合
い、調和のとれた味わいになります。 飲み終えた後は蓋を外し、中に入っているプラムも食べてみてください。マティーニの中に入っているオリーブやワインの付け合せでのチーズのように一杯で二度楽しむことができます。


TEA [お茶]
913茶王
/ ジョウイーサンチャーワン /

天仁茗茶で提供している913茶王は、最高の味わいが得られる春と冬に台湾中部の山から収穫された高品質のウーロン茶の茶葉から作られています。気温の低い高山で栽培されていることから農薬の使用量を抑えることができる他、甘味を持ったお茶に育ちます。また、この飲み物は「王」の名にふさわしく茶葉に西洋人参をブレンドし、純粋でマイルドな甘みを引き出した一品に仕上がっています。

熟成紅茶
/ ショウチェンホンチャー /

可不可熟成紅茶というお店で特に人気のある熟成紅茶は、適正な温度で管理されたスリランカ産の茶葉を台湾で1年間しっかりと発酵させて作られます。発酵によってお茶の色味は深くなるので、他に比べると渋い味になると思われがちですが、すぐに甘い後味がやってきます。フルーティーで香り高い味わいは脂身の多い食べ物や揚げ物に最も適しています。

翡翠烏龍
/ フェイツェイウーロン /

今から30年ほど昔、設立当初の清心福全は、ウーロン茶が唯一の商品でした。その後、2012年に販売を開始した翡翠烏龍は、今ではお店を代表するメニューの一つになっています。この商品は台湾の高山で摘んだ茶葉を使用し、優雅な香りが楽しめる一品で、多くの人々に愛されています。何も加えずにそのまま飲むのが伝統的な楽しみ方ですが、甘めが好きな方は砂糖を加えると飲みやすくなります。


BOBA [ タピオカミルクティー]
珍珠奶茶
/ ジェンジューナイチャー /

春水堂は世界で初めてタピオカミルクティーを考案したお店です。それまでのタピオカは粒が大きく、黒糖で味付けされて楽しまれていましたが、春水堂ではストローで吸いやすくするためにタピオカの粒を小さくし、さらにお茶の味を引き立てるために甘さも抑えられています。また、お茶も実際の茶葉で煎じて作り、茶葉の種類も季節や天候によって変えているので、毎回新鮮で独特な味わいが楽しめます。

黒糖珍珠鮮奶
/ へイタンジェンジューシェンナイ /

元々、士林夜市の小さなお店としてオープンした珍煮丹は、2010 年に販売開始した手作りの黒糖タピオカミルクティーで、その知名度を高めました。黒糖はミルクティーに加える
前に数時間煮詰めて甘みを凝縮させているので、温かいミルクティーに入れると心地よい味わいが楽しめます。現在、店舗は台北のみに留まらずカナダやシンガポール、日本、オーストラリアへと世界各国へ拡大を見せています。

珍珠紅茶拿鉄
/ ジェンジューホンチャーナーティエ /

紅茶やタピオカの品質をウリにするお店が多い中、迷克夏では牛乳にこだわっています。クリームや粉ミルクを使用せず、適切に殺菌された認定牛乳を使用しています。商品名も
「ミルクティー(奶茶)」ではなく「ラテ(拿鐵)」と表記するほど牛乳がふんだんに含まれています。また、白くて歯ごたえのあるタピオカが特徴で、透明な粒にするために調理過程では黒糖や色素を使っていない点も特徴の一つです。



ALCOHOL [お酒] (🍺お酒は適量を)
カバランソリスト exバーボンカスク シングルモルトウイスキー
台湾産のウイスキーはあまり知られていませんが、台湾では世界一と言えるレベルのウイスキーを作っています。2008年に開業した噶瑪蘭威士忌のカバランソリストexバーボンは、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジで最高賞の「トロフィー」を受賞した他、2016年以降の様々な品評会で数々の賞を獲得しています。ウイスキーはアメリカンオーク製の樽で熟成させるので品のある香りが特徴です。

酒花飛高高
/ ジョウファフェイガオガオ /

台湾はクラフトビール好きにとっての楽園ですが、その中でも特におすすめしたいのが台北に拠点を置く台虎精釀です。台虎は限定版の商品を数々作っていて、毎回その独創的なアイデアでビール愛好家たちを楽しませています。他にもいつでも味わえる定番商品の酒花飛高高は5種類の風味があるので、台湾を訪れた際にはぜひお試しください。フルーティーな香りあふれるクラフトビールで台北の春を楽しみましょう!

18天生啤酒
/ シューバーティエンションピージョウ /

数ある台湾ビールの中で、18天生啤酒に勝るものはありません。 爽やかですっきりした味わいを持つこの商品名の由来は、ビールが醸造後、18日で新鮮さを失ってしまう事から18日を意味する中国語「18天」を用いています。種類も豊富で春を感じられるマンゴー、パイナップル、ブドウ、オレンジといった果物風味もあります。甘く、フルーティーな香りで変化を加えているので、さわやかな春の日に最適です。



TRADITIONAL TASTES [ 伝統的な飲み物]
焼仙草
/ シャオシェンツァオ /

焼仙草は仙草という植物から作ったゼリーに、タロイモのタピオカやサツマイモのタピオカ、小豆、ピーナッツなどのトッピングを添えた台湾の伝統的なデザートです。ゼリー状になっているのでスプーンを使って「食べる」のが一般的ですが、暑い日に最適で飲み物のように「飲む」こともできます。主に台北の夜市で売られていて、仙草ゼリーのジュースや仙草ゼリーのかき氷、牛乳入り仙草ゼリーなど様々な種類があります。

鹹豆漿
/ シェンドウジャン /

鹹豆漿は風味豊かな豆乳のスープで伝統的な朝ごはんのお店で提供されているポピュラーな一品です。豆乳に酢を入れて凝固させ、そこにごま油やねぎ、大根の漬物、そして最も重要なサクサクの油條を加えた熱々のスープになります。お店によっては干しエビを加えて風味を強くするなど工夫を凝らしています。典型的な「飲み物」とは言えませんが、台湾に住む人たちにとっては朝昼晩、夜食問わず人気のある一品です。

芋頭西米露
/ ユートウシーミールー /

サゴスープの名で知られる西米露は東アジアや東南アジアでは一般的なデザートです。ココナッツミルクを使うことが多い中、台湾ではタロイモを組み合せています。甘いタロイモは砂糖水に数時間漬け込むことで柔らかく、しっかりした食感が生まれます。サゴは小粒なタピオカのような形状をしていて口に入れると噛む前に溶けてしまいます。スープには砂糖水を使うお店もありますが、ミルクと合わせるとまた違った味わいが楽しめます。
 

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