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台北の歩み:台北探索館 (TAIPEI Quarterly 2020 秋季号 Vol.21)

アンカーポイント

発表日:2020-09-15

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TAIPEI #21 (2020 秋季号)

台北の歩み:台北探索館

文 / Jamie R. Wood 編集 / 下山敬之 写真 /Samil Kuo、台北市観光伝播局


四樓-2-Edited▲「都市物語」エリアでは清朝時代に造られた5つの門のレプリカが再現されています。

行政都市としての設立100周年を迎えた台北市は、常にその景観を変化させることで人々を驚かせています。信義区にあるショッピング街のネオンは、若い世代の生活を明るく照らしていますが、大稲埕埠頭の歴史的建築物のヴィンテージな窓から差し込む自然光も、1920年代以来変わらない魅力を放っています。

台北の歴史に興味がある方には台北市政府内にある台北探索館がおすすめです。ぜひ、この機会に台北の歩みを知る旅にでかけましょう。


台北探索館の展示ホール
台北探索館は、展示ホールがある4階建ての博物館です。各展示ホールは、さまざまなテーマごとに分かれています。

台北印象ホール
館内1階にあるこのホールは、幅9メートルの壁面スクリーンに台北の四季折々の昼と夜を紹介する動画が映し出され、来館者の注目を集めています。臺北探索館1樓▲台北探索館の入り口は台北市政府の1階にあり、ホールにある巨大スクリーンの映像が来館者たちを出迎えてくれます。

特別展示ホール
2階の特別展示ホールでは、四季折々の見どころを紹介する展示や、アート、歴史、文化、グルメなどのテーマ別の展示が頻繁に行われています。現在は、12月31日まで「Fumeancats Meets Taipei in 1920」が開催されています。黄阿瑪(Fumeancats)は台湾で大人気の猫ですが、可愛い猫と一緒に1世紀前の台北の人々の暮らしぶりを 見ていきましょう。
 
Fumeancats Meets Taipei in 1920

2020 年は、台北市設立100周年ということで、台北探索館にて台北市政府による特別展示が開催されています。インフルエンサーの黄阿瑪をイベントアンバサダーに迎えたこの展示は、見る者を激動の1920年代へと誘います。この時代の台北には、まだ多くの水田や農家が存在し、人々がスーツやコーヒー、車といった西洋文化の一側面にようやく触れるようになった時代です。文明が開化し、普及するにつれて、博物館や学校が次々と建造されていきました。圖說帶到兩個吉祥物▲一昔前の洋服店を振り返る特別展示を話題沸騰のネコ・Fumeancats(左)と台北市のマスコット熊讚Bravo(右)がご案内します。(写真/台北市観光伝播局)

黄阿瑪が学生や医師、ビジネスマンへと姿を変え、成長と文化の普及を迎えた当時の台北の人たちの日常生活 を紹介します。学校に通う子供から、医療室で診察を受ける学生りまで、モノクロ写真と長期にわたって保管されてきた文書に、かつての日々が鮮明に記録されています。1920 年代と現在の台北の対照的な風景を映し出すタッチスクリーンも用意されているので、100 年にわたる台北の移り変わりがつぶさに見て取れます。二樓特展-10-Edited▲「Fumeancats Meets Taipei in 1920」の展示エリアでは当時の町並みが再現されています。

市内探索ホール
3 階の市内探索ホールは、5 つのエリアに分かれていて、各エリアには、さまざまな角度から切り取られた台北の現在の街の様子が展示されています。中でも注目すべきなのは、食文化、ショッピング街、MRTシステムの紹介とフロアに投影されたボードゲームを組み合わせた「躍動感あふれる街-ゆったりとした旅」というエリアです。台北について楽しく学んだり、台北に現存する最古の地区の日常的な暮らしが垣間見れます。三樓-7▲館内には地上に台北MRTの地図やグルメマップが表示されるなどの体験型の展示が多数用意されています。

また、「台北の街並み」エリアは一歩足を踏み入れると、ひと際目立つ気球に目を奪われます。気球内に立つと、市内の景色が巨大スクリーンに映し出されます。「新ウエストサイドストーリー」エリアは、台北市の西部を簡単に紹介しています。他にも1960年代の台北の街並みや、公園、台北盆地を囲む山並みなど、台北の緑あふれる風景が見られる展示もあります。三樓-5-Edited​​​​​​​▲「台北の街並み」エリアにある熱気球では、目の前のモニターを通じて台北の景観を楽しむことができます。

時空ホール
4階には時空というテーマのホールがあり、タイムトラベル体験をしながら台北100年の移り変わりを見ていくことができます。まず、「台北旧市街」で、中国大陸から漢人が入植する以前、台湾の先住民族が暮らしていた300年前の時代までさかのぼります。艋舺人-Edited2
清朝統治時代に建設された5つの門が、「都市物語」の中で模型として再現されています。「淡水河」では、この河がサトウキビ畑の水源であり、台湾茶産業と樟脳産業の繁栄を支えてきたことがわかります。「街の側面」には、オランダ人、中国の漢人、日本人たちの遺物が融合して生まれた台北の多様性が凝縮されています。四樓-18​​​​​​​▲ミニチュアの廟の前にはおみくじがありますので、棒を引いて運試しをしてみてください。

ディスカバリーシアター
ディスカバリーシアターは、360度の全方位スクリーンを備えた660平方メートルの巨大シアターです。また、動画に合わせて座席が回転することで、新たなビジュアル体験を提供します。映像はすべて台北の過去と現在のストーリーを題材とした内容です。入場料は無料です。

上映時間
9:30 、10:00 、10:30 、11:00 、14:00 14:30 、15:00 、15:30 ( 火曜 - 日曜 )
 
Yeah! Taipei

台北の今昔を学ぶこと以外に、昼夜探索をしてみるのも、首都の側面を知る上では重要です。龍山寺を訪れてスピリチュアルな側面をのぞいたり、永康街で小籠包を食べるなど、昼間の台北はワクワク感満載です。夜の台北については、ぜひディスカバリーシアターで上演中の新作ショートフィルム『Yeah! Taipei』をご覧ください。

実際に台北の夜を体験するなら、2階建ての観光バスに乗ってナイトツアーに出発しましょう。快適なバスに 乗りながら、街の魅力や喧騒が味わえます。特におすすめなのは、地元で人気のレジャーであるエビ釣りを体験とナイトマーケット巡りです。友人やご家族と釣りを楽しんだら、定番メニューの台湾ソーセージからタピオカミルクティーまで、安くて美味しい屋台グルメを堪能しましょう。ディスカバリーシアターで上演中の『Yeah! Taipei』では、文化、宗教、アートにまつわる季節ごとのナイトイベントと共に、台北の夜をあらゆる視点から紹介しています。四樓-13▲「Yeah! Taipei」ではディスカバリーシアターで上映されている新作ショートフィルムが、360度の階段モニターで楽しめるようになっています。​​​​​​​

台北探索館
信義区市府路 1 号
9:00 ~ 17:00 (月曜定休)
discovery.gov.taipei/en/
観覧無料

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