発表日:2021-03-10
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TAIPEI #23 (2021 春季号)
都市と緑と紙: 台北にある癒やしスポット
文/Jenna Lynn Cody
編集/下山敬之
写真/Samil Kuo、Yenyi Lin、不只是図書館
都会はショッピングモールや交通機関などが便利な反面、人々が忙しなく往来したり、おびただしいネオンがあるので気疲れしてしまうこともあるでしょう。そんな時は街の喧騒を忘れてのんびりと休息をしたり、緑に囲まれた場所で充電をしたくなるものです。例えば、静かな庭で本を読んだり、美しい鉢植えで植物を植える、アートワークに触れるなど。こうしたアクティビティは日常を忘れさせ、人生に安息をもたらしてくれます。都会の中では、そうした場所を見つけるのが難しいですが、台北にはそれらの条件を満たす癒やしのスポットがいくつもあります。今回はその中から有肉Succulent & Gift、鳳嬌催化室(フォンジャオチュイホァシュー)、不只是図書館(ブージューシュートゥーシューグアン)の3つをピックアップして紹介していきたいと思います。
有肉 Succulent & Gift
大安路から離れた静かな小道にあるSucculent & Gift は、様々な多肉植物や台湾製の各種植木鉢の販売、さらにはワークショップや幅広いサービスを展開しているお店です。屋外の入り口脇や店内には植物や鉢などのアイテムがずらり。他にも多肉植物や人よりも背が高いサボテン、エアープランツなどバリエーションも豊富です。
▲春が到来しましたが、アウトドア活動の機会を逃してしまったという方は、ぜひ台北の中で緑を探してみましょう。(写真/Samil Kuo)
ワークショップは多肉植物のアレンジメントやお手入れ、セメントやガラスを使った植木鉢作り、多肉植物をテーマにした水彩画、クレイアート、クッキーのデコレーションなど多岐に渡り、個人や家族向けのコース以外にグループや会社の従業員向けの体験コースもあります。中には英語での受講が可能なコースもあるので外国人でも安心です。
▲Succulent & Giftでは様々な種類の多肉植物が見つけられるだけでなく、育成方法などの知識も学ぶことができます。(写真 /Samil Kuo)
提供しているサービスは、スタッフによる植物や植木鉢のアレンジや造園サービス、観葉植物に関する相談、植物の手入れから購入した観葉植物のメンテナンスと至れり尽くせり。メインの商品である多肉植物は比較的手入れが簡単な上に、日光さえあれば水はほとんど必要なく、ペットにも無毒なものが殆どなので初心者でも簡単に育成が可能。また、地元の企業とも協力してプロモーションや割引サービスを行うなど幅広く活動をしています。
▲緑溢れるこの場所では多肉植物に関連する教室やワークショップが開かれています。(写真/Samil Kuo)
◼️住所:大安区四維路76巷19
◼️營業時間:11:00~18:30
鳳嬌催化室
鳳嬌催化室は長春棉紙廠のオーナーである陳樹火(チェンシューホー)が妻である賴鳳嬌(ライフォンジャオ)を想って作られた場所で、様々な紙製品やサービスの提供を行っています。主に創作活動のための素材を探している人が訪れ、スタッフと相談してペーパーアートの企画を考えることが多いです。
▲鳳嬌の催化室では様々な紙の種類や用途を紹介するだけではなく、新たな可能性を模索する場所でもあります。(写真/Yenyi Lin)
施設内にはインスピレーションや創造性を刺激して、様々なプロジェクトや作品を生み出すという目的で作られた「催化室」と呼ばれる部屋があります。これは化学において特定の物質を加えた刺激により化学反応の速度を上げる触媒作用の概念を模したものです。室内には様々な種類の紙が置かれている他、天井から吊るされた雲のような紙ややさしい色合いの照明など凝ったデザインとなっていて、新しいアイデアを生み出すための工夫がなされています。また、各種紙は自由に手に取れるようになっていて英語と中国語で特徴や用途、製造工程、デザインの背景にある思考プロセスなど詳細な情報が記載されているのが特徴。
▲天井に吊るされた雲を模した紙が、来店した人を紙の世界へと誘います。(写真/Yenyi Lin)
奥に進むとガラス張りの天井から日差しが差し込む「苔室」があり、ここは水を使った実験をするための場所です。他にもパイナップルやバナナなど木以外の素材を使った紙作りや繊維、染色のためのワークショップを行ったり、作品の共同制作にも使用されます。
苔室での実験から生まれた台湾製の紙は多く、客家風の花布をイメージした「台湾色」や鮮やかなピンクに金色の繊維を混ぜた「国家」などはその代表です。
ここで生産されている紙は屋外のインスタレーションルや化粧品、ファイバーアートなどにも使用されていますし、紙の様々な可能性について日々研究しているスタッフもいるので、紙を使った室内の装飾方法やおすすめの紙材などを相談してみてはいかがでしょう。
▲鳳嬌の催化室は様々な紙と壁に設置された苔とが、 都市と自然の中における生活を上手くつなぎ合わせています。(写真/Yenyi Lin)
◼️住所:中山区長安東路二段74号
◼️營業時間:13:00~18:00(土日定休)
不只是図書館
かつての松山タバコ工場を改修して作られた松山文創園区の中には、南国風の庭園やデザインミュージアム、ショップ、カフェなどがあります。土日は多くの人で賑わいますが、平日は台北の中でも特に静かな場所です。中に入ると女性労働者がタバコの臭いを取るために使った浴場を改装した不只是図書館という読書スペースがあります。英語版を含むアートやデザイン、産業、建築に関連の本が豊富で、入場料は80元。室内は昔の名残として半円形のプールがあり、現在では読書用の席として利用されるなどデザイン性も高い空間となっています。台湾初のデザインをテーマにした図書館でもあるので、過去には金点設計奨というデザイン関連の賞も獲得している場所です。
▲かつての大浴場を改修して作られたこの図書館は、半円形の浴槽を読書スペースとして再利用しています。(写真/不只是図書館)
本の貸し出しはしていませんが、読書スペース以外に会議室や講義室、展示会場としても利用されますし、会話が漏れにくいといった特徴もあります。また、中庭にも出られるようになっていて、緑に囲まれながら屋外で読書をすることも可能。また、お子さんを連れてきて一緒に本を読んだり、静かな空間で仕事をするなど様々な用途で利用できる万能な施設となっています。緑も豊富で空気も澄んでいるので、リラックスしたい方にはおすすめのスポットです。
▲「不只是図書館」にある庭は都市のオアシ スと呼べるような場所です。(写真 / 不只是図書館)
◼️住所:信義区光復南路133号
◼️營業時間:10:00~18:00(月曜定休)
落ち着きたい時はカフェというのも一つの選択肢ですが、植物のアレンジメントやペーパーアートで室内を飾るといった気分転換やおしゃれな図書館でのんびり過ごすというのもおすすめです。ぜひ今回紹介した場所へ足を運んでみてください。
都市と緑と紙: 台北にある癒やしスポット
文/Jenna Lynn Cody
編集/下山敬之
写真/Samil Kuo、Yenyi Lin、不只是図書館
都会はショッピングモールや交通機関などが便利な反面、人々が忙しなく往来したり、おびただしいネオンがあるので気疲れしてしまうこともあるでしょう。そんな時は街の喧騒を忘れてのんびりと休息をしたり、緑に囲まれた場所で充電をしたくなるものです。例えば、静かな庭で本を読んだり、美しい鉢植えで植物を植える、アートワークに触れるなど。こうしたアクティビティは日常を忘れさせ、人生に安息をもたらしてくれます。都会の中では、そうした場所を見つけるのが難しいですが、台北にはそれらの条件を満たす癒やしのスポットがいくつもあります。今回はその中から有肉Succulent & Gift、鳳嬌催化室(フォンジャオチュイホァシュー)、不只是図書館(ブージューシュートゥーシューグアン)の3つをピックアップして紹介していきたいと思います。
有肉 Succulent & Gift
大安路から離れた静かな小道にあるSucculent & Gift は、様々な多肉植物や台湾製の各種植木鉢の販売、さらにはワークショップや幅広いサービスを展開しているお店です。屋外の入り口脇や店内には植物や鉢などのアイテムがずらり。他にも多肉植物や人よりも背が高いサボテン、エアープランツなどバリエーションも豊富です。
ワークショップは多肉植物のアレンジメントやお手入れ、セメントやガラスを使った植木鉢作り、多肉植物をテーマにした水彩画、クレイアート、クッキーのデコレーションなど多岐に渡り、個人や家族向けのコース以外にグループや会社の従業員向けの体験コースもあります。中には英語での受講が可能なコースもあるので外国人でも安心です。
提供しているサービスは、スタッフによる植物や植木鉢のアレンジや造園サービス、観葉植物に関する相談、植物の手入れから購入した観葉植物のメンテナンスと至れり尽くせり。メインの商品である多肉植物は比較的手入れが簡単な上に、日光さえあれば水はほとんど必要なく、ペットにも無毒なものが殆どなので初心者でも簡単に育成が可能。また、地元の企業とも協力してプロモーションや割引サービスを行うなど幅広く活動をしています。
◼️住所:大安区四維路76巷19
◼️營業時間:11:00~18:30
鳳嬌催化室
鳳嬌催化室は長春棉紙廠のオーナーである陳樹火(チェンシューホー)が妻である賴鳳嬌(ライフォンジャオ)を想って作られた場所で、様々な紙製品やサービスの提供を行っています。主に創作活動のための素材を探している人が訪れ、スタッフと相談してペーパーアートの企画を考えることが多いです。
施設内にはインスピレーションや創造性を刺激して、様々なプロジェクトや作品を生み出すという目的で作られた「催化室」と呼ばれる部屋があります。これは化学において特定の物質を加えた刺激により化学反応の速度を上げる触媒作用の概念を模したものです。室内には様々な種類の紙が置かれている他、天井から吊るされた雲のような紙ややさしい色合いの照明など凝ったデザインとなっていて、新しいアイデアを生み出すための工夫がなされています。また、各種紙は自由に手に取れるようになっていて英語と中国語で特徴や用途、製造工程、デザインの背景にある思考プロセスなど詳細な情報が記載されているのが特徴。
奥に進むとガラス張りの天井から日差しが差し込む「苔室」があり、ここは水を使った実験をするための場所です。他にもパイナップルやバナナなど木以外の素材を使った紙作りや繊維、染色のためのワークショップを行ったり、作品の共同制作にも使用されます。
苔室での実験から生まれた台湾製の紙は多く、客家風の花布をイメージした「台湾色」や鮮やかなピンクに金色の繊維を混ぜた「国家」などはその代表です。
ここで生産されている紙は屋外のインスタレーションルや化粧品、ファイバーアートなどにも使用されていますし、紙の様々な可能性について日々研究しているスタッフもいるので、紙を使った室内の装飾方法やおすすめの紙材などを相談してみてはいかがでしょう。
◼️住所:中山区長安東路二段74号
◼️營業時間:13:00~18:00(土日定休)
不只是図書館
かつての松山タバコ工場を改修して作られた松山文創園区の中には、南国風の庭園やデザインミュージアム、ショップ、カフェなどがあります。土日は多くの人で賑わいますが、平日は台北の中でも特に静かな場所です。中に入ると女性労働者がタバコの臭いを取るために使った浴場を改装した不只是図書館という読書スペースがあります。英語版を含むアートやデザイン、産業、建築に関連の本が豊富で、入場料は80元。室内は昔の名残として半円形のプールがあり、現在では読書用の席として利用されるなどデザイン性も高い空間となっています。台湾初のデザインをテーマにした図書館でもあるので、過去には金点設計奨というデザイン関連の賞も獲得している場所です。
本の貸し出しはしていませんが、読書スペース以外に会議室や講義室、展示会場としても利用されますし、会話が漏れにくいといった特徴もあります。また、中庭にも出られるようになっていて、緑に囲まれながら屋外で読書をすることも可能。また、お子さんを連れてきて一緒に本を読んだり、静かな空間で仕事をするなど様々な用途で利用できる万能な施設となっています。緑も豊富で空気も澄んでいるので、リラックスしたい方にはおすすめのスポットです。
◼️住所:信義区光復南路133号
◼️營業時間:10:00~18:00(月曜定休)
落ち着きたい時はカフェというのも一つの選択肢ですが、植物のアレンジメントやペーパーアートで室内を飾るといった気分転換やおしゃれな図書館でのんびり過ごすというのもおすすめです。ぜひ今回紹介した場所へ足を運んでみてください。
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