発表日:2021-07-02
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TAIPEI #24 (2021 夏季号)
親子でクッキング食べる楽しさを学ぶ
文:田育志
編集:下山敬之
写真:林冠良、黄映嘉、Josh Bean
世の中のお父さんお母さんの関心事の一つに、お子さんの成長過程において重要な子供の食事があります。台北はグルメでも有名な都市ですが、健康的な食べ物はあまり多くありません。台北の児童の食育を専門(とする栄養士の)李婉萍リーワンピンさんは、ビタミンD、カルシウム、鉄分、βカロチンを含む食材は子供にとって不可欠だと言います。中でも深緑やオレンジ色の野菜‧フルーツを選ぶのがおすすめ。特に真夏は野菜や果物の種類も豊富なので、夏休み中に親子で料理をして、健康的な食事をしながら思い出作りをしましょう。栄養バランスのとれた食事を摂ることで、子供の筋肉の発達も促進されます。
一般的に家族を連れてファミリーレストランへ行く際は、リラックスできるかを重視する傾向にありますが、栄養士の李さんは子供に適したメニューがあるかにも気をつけています。「ほとんどのレストランには、手早く作れるチキンナゲットやフライドポテトなどがあります。ただ、子供の中で「揚げ物=楽しみ」という連想ができて、それに慣れてしまうと、将来的にストレスを感じた時に揚げ物を食べて発散しようとしてしまいます。」と李さんは注意を促します。
▲日常的な食材から栄養価の高い子供向けの料理が作れます。(写真/黄映嘉)
就学年齢以前の子供に必要な栄養素は、普段の食事で摂取が可能だそうです。例えば、丈夫な骨を作るカルシウムは牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品で摂取でき、鮭やサンマ、鯖、卵黄からは、ビタミンDが摂取できます。なので、鮭チャーハンやシーフードクリームリゾットなどは、子供の栄養摂取にぴったりな料理だと言います。
▲李さんは鮭と緑黄色野菜は栄養価が高いので、日々摂取するべきだと話します。(写真/Josh Bean)
コツは根菜と冷凍野菜の常備
現在の子供は慢性的に「葉酸」の摂取が不足しているそうです。これらの栄養素は、少なくとも2日に1回緑黄色野菜を食べれば十分な量を摂取できます。特にゴーヤー、カイラン、菜の花などは子供にとって大切な野菜です。
食材のバラエティが豊富になることで、子供の偏食を減らすことができると李さんは考えています。「子供が『食物新奇恐怖症』になると食べず嫌いになってしまうので、普段とは違った料理を出すことも大切です。食材のバラエティが豊富になりますし、子供もゴーヤーなどの普段食べない野菜を食べるようになるので、食べ残しも少なくなります。」
▲李さんは、手早く作れて栄養価の高い料理を作ることを強くおすすめしています。
しかし、一般家庭では仕事が忙しく、料理に使える時間は限られています。そこで李さんがおすすめするのが、カボチャやダイコンなどの根菜類です。その理由は、これらの食材が保存に適していて、料理にも非常に使いやすいからです。他にも冷凍の枝豆、ブロッコリーも冷蔵庫に常備すべき食材です。ブロッコリーや枝豆は解凍、加熱をすればすぐに食べられますし、炒め物にも適しています。加えて、李さんはできるだけ親子で料理をして、親子の絆を確かめる時間も作ってほしいと話します。
親子で料理子供の協調性と創造力を養う
李さんは親子で料理するのに最適な2種類のレシピを教えてくれました。一つ目は「南瓜麺疙瘩(カボチャの中華風すいとん)」です。「麺疙瘩はクッキー用の金型を使って様々な形にすることができます。こねるときに手の筋肉使うので、遊ぶのと同じ感覚で手と目を効率的に動かす方法が学べます」と李さんは言います。注意点としては、麺疙瘩をこねるときに厚くなりすぎないようにすること。それ以外は自由に遊びながら作れます。また、製作途中で子供たちをほめると、自信を高める良い機会になります。
▲すいとんのこね方は自由で、食材の下ごしらえをしながら子どもも手足の使い方を学ぶことができます。(写真/黄映嘉)
二つ目の料理はすぐにできる「ニンジンの卵炒め」です。この料理はβカロチンの他に、卵に含まれるレシチンとビタミンDが摂取できます。ニンジンの青臭さを取り除くには、十分な油脂が必要なので、油を少し多めにします。また、スライサーを使用するより包丁を使用する方が、形が均一になりやすく、炒めた後も柔らかくなりやすいです。また、包丁で切れば形や角度によって、様々な食感が楽しめます。子どもには卵を溶く部分だけでもチャレンジさせてみましょう。最後に李さんは、「子供に料理の危険性を説明して、話しながら作業をしないように教えてあげてください。キッチンには刃物や火気など危険が潜んでいるので、そのことに注意しながら親子で楽しく料理をしましょう。」と注意を述べました。
親子で作る料理のレシピ
カボチャの中華風すいとん

すいとんは生地をこねる行程が子供にぴったりです。手の筋肉を鍛えることにつながります。
主材料:
カボチャ-60g、ニンジン-40g、黒キクラゲ-40g、ひき肉-80g、中力粉-100g、片栗粉-50g、塩-小さじ1/4、ネギ-適量、エビ-少々、お湯-1,000c.c
手順:
1.ニンジンと黒キクラゲを洗ってから千切りにします。エビは20分ほどおいて水気を切りましょう。
2.カボチャは皮をむいてからブロック状に切り、柔らかくなるまでボイルします。
3.かぼちゃに中力粉、片栗粉、塩を混ぜ合わせ、べたつかない程度になるまでこねて、すいとんの生地を作ります。生地は3~5分寝かせた後にお湯に入れ、浮き上がってくるまで茹でます。
4.別の鍋に油をひいて玉ねぎとエビを炒めます。そこにお湯、ニンジン、黒キクラゲを加えて煮だたせたら、すいとんを加えて出来上がりです。
ニンジンの卵炒め

簡単に作れる「ニンジンの卵炒め」は栄養が豊富なだけでなく、食感も豊かなので子供にも喜ばれます。
主材料:
ニンジン-半分、卵-4個
手順:
1.ニンジンを洗って皮をむいたら、千切りにします。
2.鍋に油をひいてニンジンが柔らかくなるまで炒めます。
3.溶き卵を加えて、好みの硬さになるまで卵を炒めます。
4.お好みで調味料を加えて出来上がりです。
親子でクッキング食べる楽しさを学ぶ
文:田育志
編集:下山敬之
写真:林冠良、黄映嘉、Josh Bean
世の中のお父さんお母さんの関心事の一つに、お子さんの成長過程において重要な子供の食事があります。台北はグルメでも有名な都市ですが、健康的な食べ物はあまり多くありません。台北の児童の食育を専門(とする栄養士の)李婉萍リーワンピンさんは、ビタミンD、カルシウム、鉄分、βカロチンを含む食材は子供にとって不可欠だと言います。中でも深緑やオレンジ色の野菜‧フルーツを選ぶのがおすすめ。特に真夏は野菜や果物の種類も豊富なので、夏休み中に親子で料理をして、健康的な食事をしながら思い出作りをしましょう。栄養バランスのとれた食事を摂ることで、子供の筋肉の発達も促進されます。
一般的に家族を連れてファミリーレストランへ行く際は、リラックスできるかを重視する傾向にありますが、栄養士の李さんは子供に適したメニューがあるかにも気をつけています。「ほとんどのレストランには、手早く作れるチキンナゲットやフライドポテトなどがあります。ただ、子供の中で「揚げ物=楽しみ」という連想ができて、それに慣れてしまうと、将来的にストレスを感じた時に揚げ物を食べて発散しようとしてしまいます。」と李さんは注意を促します。
就学年齢以前の子供に必要な栄養素は、普段の食事で摂取が可能だそうです。例えば、丈夫な骨を作るカルシウムは牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品で摂取でき、鮭やサンマ、鯖、卵黄からは、ビタミンDが摂取できます。なので、鮭チャーハンやシーフードクリームリゾットなどは、子供の栄養摂取にぴったりな料理だと言います。
コツは根菜と冷凍野菜の常備
現在の子供は慢性的に「葉酸」の摂取が不足しているそうです。これらの栄養素は、少なくとも2日に1回緑黄色野菜を食べれば十分な量を摂取できます。特にゴーヤー、カイラン、菜の花などは子供にとって大切な野菜です。
食材のバラエティが豊富になることで、子供の偏食を減らすことができると李さんは考えています。「子供が『食物新奇恐怖症』になると食べず嫌いになってしまうので、普段とは違った料理を出すことも大切です。食材のバラエティが豊富になりますし、子供もゴーヤーなどの普段食べない野菜を食べるようになるので、食べ残しも少なくなります。」
しかし、一般家庭では仕事が忙しく、料理に使える時間は限られています。そこで李さんがおすすめするのが、カボチャやダイコンなどの根菜類です。その理由は、これらの食材が保存に適していて、料理にも非常に使いやすいからです。他にも冷凍の枝豆、ブロッコリーも冷蔵庫に常備すべき食材です。ブロッコリーや枝豆は解凍、加熱をすればすぐに食べられますし、炒め物にも適しています。加えて、李さんはできるだけ親子で料理をして、親子の絆を確かめる時間も作ってほしいと話します。
親子で料理子供の協調性と創造力を養う
李さんは親子で料理するのに最適な2種類のレシピを教えてくれました。一つ目は「南瓜麺疙瘩(カボチャの中華風すいとん)」です。「麺疙瘩はクッキー用の金型を使って様々な形にすることができます。こねるときに手の筋肉使うので、遊ぶのと同じ感覚で手と目を効率的に動かす方法が学べます」と李さんは言います。注意点としては、麺疙瘩をこねるときに厚くなりすぎないようにすること。それ以外は自由に遊びながら作れます。また、製作途中で子供たちをほめると、自信を高める良い機会になります。
二つ目の料理はすぐにできる「ニンジンの卵炒め」です。この料理はβカロチンの他に、卵に含まれるレシチンとビタミンDが摂取できます。ニンジンの青臭さを取り除くには、十分な油脂が必要なので、油を少し多めにします。また、スライサーを使用するより包丁を使用する方が、形が均一になりやすく、炒めた後も柔らかくなりやすいです。また、包丁で切れば形や角度によって、様々な食感が楽しめます。子どもには卵を溶く部分だけでもチャレンジさせてみましょう。最後に李さんは、「子供に料理の危険性を説明して、話しながら作業をしないように教えてあげてください。キッチンには刃物や火気など危険が潜んでいるので、そのことに注意しながら親子で楽しく料理をしましょう。」と注意を述べました。
親子で作る料理のレシピ
カボチャの中華風すいとん
すいとんは生地をこねる行程が子供にぴったりです。手の筋肉を鍛えることにつながります。
主材料:
カボチャ-60g、ニンジン-40g、黒キクラゲ-40g、ひき肉-80g、中力粉-100g、片栗粉-50g、塩-小さじ1/4、ネギ-適量、エビ-少々、お湯-1,000c.c
手順:
1.ニンジンと黒キクラゲを洗ってから千切りにします。エビは20分ほどおいて水気を切りましょう。
2.カボチャは皮をむいてからブロック状に切り、柔らかくなるまでボイルします。
3.かぼちゃに中力粉、片栗粉、塩を混ぜ合わせ、べたつかない程度になるまでこねて、すいとんの生地を作ります。生地は3~5分寝かせた後にお湯に入れ、浮き上がってくるまで茹でます。
4.別の鍋に油をひいて玉ねぎとエビを炒めます。そこにお湯、ニンジン、黒キクラゲを加えて煮だたせたら、すいとんを加えて出来上がりです。
ニンジンの卵炒め
簡単に作れる「ニンジンの卵炒め」は栄養が豊富なだけでなく、食感も豊かなので子供にも喜ばれます。
主材料:
ニンジン-半分、卵-4個
手順:
1.ニンジンを洗って皮をむいたら、千切りにします。
2.鍋に油をひいてニンジンが柔らかくなるまで炒めます。
3.溶き卵を加えて、好みの硬さになるまで卵を炒めます。
4.お好みで調味料を加えて出来上がりです。
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