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台北料理の輝き ミシュラン・ビブグルマン2022 (TAIPEI Quarterly 2022 冬季号 Vol.30)

アンカーポイント

発表日:2022-12-29

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TAIPEI #30 (2022 冬季号)


台北料理の輝き
ミシュラン・ビブグルマン2022

文:Catherine Shih、Kuan Yuan Chu 編集:下山敬之  写真:Taiwan Scene、小小樹食、Machiko Lan

1997 年、ミシュランの調査員は高級レストランの評価に奔走する傍ら、コストパフォーマンスのよい良質なお店を探しました。そこで生まれたのが、ミシュラン・ビブグルマン。ミシュランガイドの特別版として生まれたビブグルマンは、本場の料理をお手頃な価格で提供する高品質なレストランを宣伝すると同時に、ユニークなローカル料理に敬意を表すことを目的としています。

最近発表された「ビブグルマン2022」には新たに6 軒の台北のレストランが掲載され、大きな注目を集めています。今季の『TAIPEI 』では、この栄誉ある賞を獲得したユニークなレストランを紹介していきます。2023 年台湾ランタンフェスティバルで台北を訪れた際には、ぜひミシュランに認められた料理を楽しんでみてください。

伝統の味
🍴阿国切仔麺

中山区天祥路の繁華街にある「阿国切仔麺」は、台湾の伝統的な麺料理を提供しています。コシのある麺に、1 日数時間かけて煮込んだ豚骨スープをあわせた切仔麺は、あっさりした香りが漂う一品。トッピングのもやし、父の代から伝わる秘伝の自家製揚げネギ、少量加えた醤油とのバランスも最高です。

IMG_6882 (Copy)▲阿国切仔麺は、コシのある麺、スープ、自家製の揚げネギで有名です。

麺料理以外にも「炸紅焼肉(紅麹の唐揚げ)」や「油豆腐(揚げ豆腐)」などの副菜もあり、調味料や添加物を使わないシンプルな味付けにこだわっています。店内は老舗の雰囲気が感じられる綺麗な内装となっていて、受賞したことが分かるミシュランの賞状も飾られています。中山区を訪れた際には、地元の方に愛される老舗の料理を堪能してみてください。

阿国切仔麺
住所              中山区天祥路1号
営業時間      11:00 ~ 20:00( 火曜定休 )


味わい深いお店
🍴川畝園
川畝園は台北MRT 中山駅近くの裏通りにあるお店です。入り口が小さいので分りにくいですが、いつも多くのお客さんで賑わっています。まず店内に入ると整理券が渡されます。イートイン、テイクアウト問わず、整理券がないと注文ができないので注意しましょう。
お店の看板メニューは「牛肉捲餅(ねぎ焼き牛肉巻き)」、「蒸餃(蒸し餃子)」です。牛肉捲餅は牛すじ、青ネギ、テンメンジャンを生地で包み、きつね色になるまでカリカリに揚げています。

S__24240166-2 (Copy)IMG-1488-Edited-2 (Copy)▲いつも多くのお客さんで賑わう川畝園では、小麦粉を使ったメニューが豊富です。

現地の人に人気がある蒸餃は、エビ、牛肉、野菜の三種類の具があり、一番人気はプリッとした食感が特徴のエビ。口に入れた瞬間にエビの旨味が広がります。いずれもこだわりの詰まった逸品なので、一口ずつ噛みしめながら味わってみてください。

川畝園
住所            大同区承徳路二段1 巷 31号
営業時間     11:00 ~ 14:00;16:30 ~ 19:30( 日曜定休 )


日本人観光客にも大人気
🍴鶏家荘

鶏家荘は1974 年にオープンしたお店で、台北MRT 中山駅の近くに二つの店舗を構えています。長春路にある本店、六条通りの近くにある支店、どちらも40 年以上続く老舗で、1970 年代のレトロな雰囲気が地元客、観光客を問わず惹きつけています。店頭にある鳥のロゴやオブジェクトの飾り付け、そしてショーウィンドウに並べられたが鶏肉がお店の魅力を一層引き立てます。メニューは伝統的な台湾料理が中心で、価格は中間帯からやや高めの間です。

IMG_8328-2 (Copy)▲鶏家荘は40 年以上にわたって台湾料理を提供し、お店の外観もレトロな雰囲気が漂っています。

看板メニューは台東で飼育された鶏肉を使った「三味鶏(チキン3 種盛り)」。烏骨鶏、塩ゆでした鶏、スモークチキンに、甘酸っぱい漬け汁、生姜の入った鶏精(チキンエッセンス)、ザワークラウトがセットになっています。この他にも「鳳梨苦瓜鶏鍋(パイナップルとゴーヤの鶏肉スープ)」も人気の逸品です。ゴーヤ入りのスープと聞くと苦い印象を持ちますが、パイナップルの甘さが見事なハーモニーを織りなし、さっぱりとした味わいに仕上がっています。

鶏家荘
住所
本店/中山区長春路55 号
支店/中山区中山北路一段105 巷9 号

営業時間
本店/ 11:00 ~ 22:00
支店/ 11:30 ~ 21:00


台北駅周辺の隠れた名店
🍴元味料理
元味料理は華陰街という通りにあります。台北駅からも近いですが、細い通りにあるため非常に目立たないお店です。しかし、インターネット上では「台北一のチャーハン」と言われるほど高い評価を得ているほか、裏メニューがあることから各地の食通たちが訪れます。実際、お椀型に盛り付けたチャーハンが運ばれてくると、周囲には醤油、たまご、ネギの香りが広がり食欲を刺激します。焦げないように絶妙な加減で炒められたこのチャーハンは、至極の逸品と言えるでしょう。

image0-Edited (Copy)▲ネットで話題になった台北一と言われるチャーハン。(写真 / Machiko Lan)

チャーハンだけでなく海鮮系のメニューも有名で、特に「海驢蝦(ぷりぷりエビの炒め物)」や「蒸石彫魚(フエダイの蒸し煮)」は人気があります。新鮮な魚は蒸すことによって食材本来の味が楽しめるので、まさにお店の名前にもピッタリ。台北駅を散策する際はぜひ立ち寄ってみてください。

ベジタリアン必見
🍴小小樹食

小小樹食は野菜を専門に扱うお店で、食欲をそそるエキゾチックなベジタリアン料理、インスタ映えする盛り付けが有名です。台北にはビブグルマンを受賞した大安路の支店に加え、敦化南路にも支店がありますが、まだまだ地元のお客さんの需要は満たしきれていません。大安支店は台北MRT 忠孝復興駅に隣接していて、入り口の近くには様々な植物が並べられています。

小小樹食-敦南店-05 (Copy)▲小小樹食はデコレーションが美しく、緑に溢れた空間です。( 写真 / 小小樹食 )

お店の看板メニューは丸々とした餃子が4つ並んだ「紅油皮蛋豆腐餃(ピータンと豆腐入りの水餃子)」。中身はベジタリアンが誤解してしまうほど風味が豊かで、添えられたラー油もピリッとしたアクセントを与えてくれます。

紅油皮蛋豆腐餃.JPG 的副本 (Copy)紅茶覆盆子玫瑰塔 (Copy)▲小小樹食のベジタリアン料理はおいしくて野菜が苦手な人でも食欲をそそります。( 写真 / 小小樹食)

他にもニンニクとオリーブオイルが香る「蒜味辣椒義大利麺(スパイシーガーリックパスタ)」も人気です。十分なボリュームがあるだけでなく、少量の赤とうがらしを加わえることで、食材の本来の味が一層際立ってます。

どちらの支店も満席になることが多いので、来店の際には事前に予約を入れましょう。

小小樹食
住所

大安支店/大安区大安路一段116 巷17 号
敦南支店/大安区敦化南路二段39-1 号

営業時間
大安支店/ 12:00 ~ 15:00;17:00 ~ 21:00
                  ( 定休日:毎月の最終月曜 )
敦南支店/ 11:30 ~ 15:00;17:00 ~ 21:00


本場の雲南料理
🍴人和園

台北MRT 民権西路駅近くの中山北路二段にある人和園は地元客、観光客問わず多くの人が押し寄せる名店です。本場の雲南料理が楽しめるこのお店の看板メニューは「汽鍋鶏(蒸気で蒸した鶏鍋)」。脂っこくなく、さっぱりとしているのに元気が出ます。ただし、トロトロになるまで煮込む必要があるので、事前に予約をする方が良いでしょう。

「大薄片(豚肉のスライス)」は雲南料理が好きな人たちに人気のメニューです。台湾ご当地の黒豚のあご肉からほほ肉までを沸騰したお湯にさっと通し、いったん冷凍してから薄切りして盛り付けています。

IMG_6557(1)-Edited (Copy)▲異国情緒豊かで絶妙な味は台北に来るとぜひ試していただきたいです。

最後に紹介するのは「乳扇(チーズ揚げ)」という、雲南北西部の少数民族から伝わってきた珍味です。もともとは特定の牛乳から作られたチーズをロール状に巻いた料理で、そのまま食べたり、乾燥させて食べますが、乳扇はそれをたっぷりの油で揚げた逸品です。雲南料理が食べたくなったら地元客からの人気も高いこのお店に足を運んでみてください。

人和園
住所              中山区中山北路二段112 号 2 階
営業時間       11:30 ~ 14:00;17:30 ~ 21:00


 

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