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お菓子からお土産まで 迪化街にある専門店4選 (TAIPEI Quarterly 2023 春季号 Vol.31)

アンカーポイント

発表日:2023-03-13

1.4万

TAIPEI #31 (2023 春季号)


お菓子からお土産まで
迪化街にある専門店4選


文:Seb Morgan 編集:下山敬之  写真:Yuskay Huang、Taiwan Scene

大稲埕エリアにある迪化街は、赤レンガ造りのノスタルジックな通りとして知られています。台北の旧市街を南北に走るこの通り沿いには、伝統的な食料品や日用品を扱うお店が多くあるので、観光地として非常に人気です。もともとは米やお茶など、台湾の伝統的な食料品を扱う商業エリアとして発展した通りであり、今でも日本統治時代に創業した個人商店が数多く残っています。

dadaocheng00 (Copy)▲大稲埕は古い台北の様子が見え、その中にもたくさんおもしろい商品が売れています。( 写真/ Taiwan Scene )

迪化街では、お土産選びや伝統的な料理の食べ歩きができるだけでなく、独立系カフェでゆっくり過ごしたり、博物館を見学したり、永楽市場で色鮮やかな布地を探したりと様々なアクティビティが楽しめます。いずれも迪化街の歴史ある雰囲気が満喫できるので、買い物を目的としていない方にもおすすめです。

ここでは、ユニークな商品を販売していたり、歴史や文化に触れられる魅力的なお店を紹介していくので、迪化街を訪れる際の参考にしてみてください。

郭怡美書店
民生西路の交差点の北にある郭怡美書店は、迪化街の魅力を凝縮したようなお店です。店舗は日本統治時代に建てられたテラスにあり、100 年以上にわたって地域の象徴的なお店として残り続けてきました。付近をブラブラと散歩するだけでも十分に価値のある場所です。

迪化街にある多くのお店がそうであるように、郭怡美書店も家族経営のお店です。もともとは1922 年に郭烏隆(グオ・ウーロン)氏が雑貨屋として創業し、孫の郭重興(グオ・チョンシン)氏によって本屋へと転身しました。現在、この書店は大稲埕でもっとも規模の大きい独立系書店となっています。

DSCF3567-1 (Copy)▲郭怡美書店は静かに本を読める空間を提供しています。

お店の内装は伝統とモダンが融合した作りとなっていて、その美しさは迪化街の中でトップクラス。特に洗練された格子窓と木造の梁が生み出すコントラスト、2 階と3 階をつなぐ木材と金属でできた階段は、迪化街の中でも異彩を放っていると言えるでしょう。

DSCF3503 (Copy)▲階段は建築内部の複雑なディテールの一つで、郭怡美書店を訪れる際のさらなる魅力です。

DSCF3556 (Copy)▲リノベーション前のフローリングをそのまま保存し、店内の装飾として活用されています。

読書を目的とする場合は、下層階を探検してみるのがおすすめ。お店の1 階部分は、旅行や文化などノンフィクションのジャンルが中心で、2 階には台湾の作家の作品や翻訳された海外の小説が並んでいます。中国語の書籍がほとんどですが、英訳されたものや写真集などもあります。3 階はアートや写真に関する書籍が置かれているだけでなく、台湾の伝統的な家屋をイメージした装飾が施されている点も特徴です。3 階はショールームとしての機能もあることから、展示が行われることもあります。

DSCF3508 (Copy)▲店内の装飾は古き良きの雰囲気が漂い、これを見るといかに力を入れているかが分かります。

郭怡美書店は建築様式の美しさだけでなく、本が好きな人、店内にある独特な雰囲気のカフェや迪化街に興味がある人など、様々な人が楽しめる空間となっています。

DSCF3568 (Copy)▲店内では実際に石鹸の香りや使い心地を試すことができます。

郭怡美書店
住所         大同区迪化街一段129号
営業時間 14:00 ~ 22:00(月曜日~金曜日)
                   11:00 ~ 22:00(土曜日~日曜日)


大春煉皂
100年を超える老舗の大春煉皂は、もともと日本の会社でしたが1950 年からは台湾の一家が引き継ぎ、世代交代をしながら経営を続けています。主にオリジナルの石鹸やボディーソープ、シャンプーなどを作っていて、その材料は台湾の植物やハーブのほか、迪化街が貿易の拠点として全盛期だった時代を彷彿とさせる米や茶葉、漢方などが中心です。

現在1番人気の商品はお米を使用した石鹸の「經典米萃皂」。黄金色に実った稲穂から抽出した米胚芽オイルを使用しており、豊富なビタミンE によって高い保湿効果と洗浄効果が期待できます。また、お茶を仕様した爽やかな香りが特徴の石鹸「經典茶萃皂」も人気商品の1 つ。細かく砕いたウーロン茶の粉末が肌に弾力と柔軟性をもたらし、爽やかなハーブの香りが心と体を癒してくれます。

このお店では取り扱っている天然由来の素材が非常に多く、詳しい方であれば驚くようなものばかりです。他にも店内には専用の洗面台があり、実際に商品を試すことができます。実際の泡立ちや香りを体験してから購入できるので、初めて来店される方も安心です。

DSCF3418▲店内では実際に石鹸の香りや使い心地を試すことができます。

普段、石鹸を使わないという人には香水がおすすめです。シトラス やシダー、グーズベリーなど独特な香りが楽しめます。他にもヨモギやレッドキヌアから作られたハンドクリームなどもあるので、ぜひ一度試してみてください。

DSCF3412 (Copy)▲大春煉皂では石鹸だけでなくアロマ関連の商品、例えば香水やハンドクリームなども販売しています。

お土産を探している方には、ギフトボックスに入ったセットもあります。迪化街の象徴である近代的かつ優雅なバロック建築をモチーフにしたデザインなので、贈り物としてピッタリです。加えて、天然由来の素材しか使わず、無添加にこだわっているので、肌だけでなく地球にも優しいプレゼントになります。

大春煉皂
住所        大同区迪化街一段234号
営業時間 09:00 ~ 18:00(月曜日~金曜日)
                   09:00 ~ 19:00(土曜日~日曜日)


富自山中
迪化街の魅力といえば食と歴史です。ノスタルジックな建造物と多くの人で賑わう屋台街の間に隠れている富自山中は、両方の特徴を兼ね備えた趣のある雑貨店です。

富自山中は嘉義県出身の家族が創業したお店で、現在まで家族経営を続けています。このお店の特徴は、内装が昭和の日本の雑貨屋をイメージしてデザインされている点。無垢材で作られた棚やのれん、木箱に積まれた商品など、いずれも歴史を感じる空間となっています。しかし、この魅力的な店内は視覚的に楽しめるだけでなく、台湾の伝統的な一品料理の宝庫でもあるのです。

DSCF3380 (Copy)▲伝統的な雑貨屋のイメージを脱却した富自山中には若い世代が訪れるようになりました。

例えばドライフルーツやナッツ類、ウーロン茶などの特産品、そして米やキヌアといった現地の穀物も取り扱っています。さらに農産物はすべて自然栽培、有機栽培および無添加。また、台湾の農産物はもちろん、メキシコ産のチアシードやペルー産のキヌアといった輸入食品も数多く取り扱っています。

DSCF3382 (Copy)▲棚には様々な種類のドライフルーツやお菓子がキレイに陳列されています。

台湾産の農産物は品質が高く、中でもおすすめなのは阿里山のウーロン茶やドライパイナップル。また、種類が豊富な黒糖のお菓子は、値段もお手頃なので選び放題ですし、食べ物系のお土産を探す際におすすめのお店です。

富自山中
住所        大同区迪化街一段220号
営業時間 09:00 ~ 18:30(日曜定休)


高建桶店
台湾の人たちにとって、三色の構成が特徴的なバッグ「茄芷袋」は文化の象徴とも言えるアイテムの1 つ。このバッグを見ると、家族や近所のおばあちゃんたちが週末に買い物から帰ってくる古き良き時代を思い出します。

茄芷袋は台北のあちこちで買うことができますが、品揃いが一番豊富なのは高建桶店です。特に丈夫でオシャレなデザインの商品が多いこともあり、日本人の観光客が多く訪れます。店内には茄芷袋だけでなく、竹編みのバッグなど伝統的な商品も多数取り扱っていて、一部の商品はお店の外に並ぶほど。見方によっては、このお店そのものがたくさんの商品が詰まった大きなバッグと言えるでしょう。

DSCF3468▲懐かしいアイテムを取り扱っている高建桶店には、老若男女問わず多くのお客さんが訪れます。

迪化街と言えば、お茶や乾物というイメージが強いですが、高建桶店は実用性のあるお土産が盛りだくさん。例えば、木製の調理器具やインテリアとしても映える収納ケース、籐(ラタン)で編みこまれた可愛いかごバッグなど、いずれも台湾らしい日用品が豊富です。

その他にも、全体的にお手頃な値段で販売されているので、予算を気にせず気軽に購入できる点も魅力の1 つです。やや高めに設定されたバッグでもコーヒー2、3 杯ほどの値段なので、 台湾オリジナルのアイテムで日常に彩りを添えたい方は、ぜひこのお店へ足を運んでみてください。

DSCF3478 (Copy)DSCF3467▲高建桶店を訪れる際は茄芷袋とかごバッグを購入しましょう。

高建桶店
住所        大同区迪化街一段204号
営業時間 09:00 ~ 19:00( 閉店時間不定 )



 

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