発表日:2017-12-11
2209
楽しき冬の台北 美食を訪ね 風土に触れる
台北には、時を忘れ遊び惚けてしまうような、いろいろな魅力があります。今号ではさまざまな文化と歴史の歩みを一緒に探索してみましょう。
大稲埕は台湾の近代思想の出発点であり、新文化運動のゆりかごでした。美術から音楽、文学、演劇、歌謡、映画まで、ここで近代が芽吹きさまざまな娯楽が花開きました。新旧が融合する活力と創造力が、史跡のリノベーションやURS都市再生前進基地、大同再生計画、コミュニティ・プランナー・スタジオといった市の計画を通じ、人々の居住空間と暮らしにとけ込み、地域全体をつないでいます。民間の活力も勢いがあり、クリエイティビティあふれるショップや実験的スペースなど目移りするほど多様になっています。
冬の風が大地に冷たい空気を運び、食欲が高まる季節となりました。しょっぱいものから甘いものまで、美味しい手作り料理と定番の小皿料理までひととおりそろう、建成円環(ロータリー)や延三夜市(ナイトマーケット)では、客家の美食、炒粄條(きしめん様の米の麺を炒めたもの)、豚足、油鶏(鶏肉の冷製)、客家小炒(客家風の炒め物)も味わえます。先住民のふるさとの食材、山菜、イノシシ肉、野生のスパイス・馬告(クベバ=ヒッチョウカの実)など海と山の幸も、一度試してみないわけにはいきません。
お腹がいっぱいになったら、台北では各地の文化の果実も収穫できます。捨てられる運命だったビンロウの落葉は先住民文化で生まれ変わり、独特の味わいの日用品となり、ビンロウに全く新しい文化的な意義がもたらされました。台湾ならではの花布は、伝統的な鮮やかな色合いからシンプルですっきりしたバリエーションが生まれ、さらに台湾の自然や暮らしのイメージも組み合わさって、永楽市場を相変わらず魅力的なものにしています。
東洋と西洋の芸術哲学が出会うとき、どのような作品が生まれるのでしょうか。ムスリムの画家、張曼麗さんは熟練の技と独自の美感で、静謐ながら華麗な抽象画を生み出しています。大稲埕に生まれた郭雪湖さんは、台湾の美術の発展と人材育成に大きく貢献した人物で、台北市の庁舎で現在、作品のレプリカが数多く展示されています。さらに昔の写真や郭さんが使った画材も展示され、マルチメディアデバイスを通じて、作品に描かれている、夢のような繁栄をみた在りし日の大稲埕に連れて行ってくれます。この冬、台北の豊かな美食と文化が、みなさんの味覚だけでなく心も満たし、胸を熱くしてくれることでしょう。
台北には、時を忘れ遊び惚けてしまうような、いろいろな魅力があります。今号ではさまざまな文化と歴史の歩みを一緒に探索してみましょう。
大稲埕は台湾の近代思想の出発点であり、新文化運動のゆりかごでした。美術から音楽、文学、演劇、歌謡、映画まで、ここで近代が芽吹きさまざまな娯楽が花開きました。新旧が融合する活力と創造力が、史跡のリノベーションやURS都市再生前進基地、大同再生計画、コミュニティ・プランナー・スタジオといった市の計画を通じ、人々の居住空間と暮らしにとけ込み、地域全体をつないでいます。民間の活力も勢いがあり、クリエイティビティあふれるショップや実験的スペースなど目移りするほど多様になっています。
冬の風が大地に冷たい空気を運び、食欲が高まる季節となりました。しょっぱいものから甘いものまで、美味しい手作り料理と定番の小皿料理までひととおりそろう、建成円環(ロータリー)や延三夜市(ナイトマーケット)では、客家の美食、炒粄條(きしめん様の米の麺を炒めたもの)、豚足、油鶏(鶏肉の冷製)、客家小炒(客家風の炒め物)も味わえます。先住民のふるさとの食材、山菜、イノシシ肉、野生のスパイス・馬告(クベバ=ヒッチョウカの実)など海と山の幸も、一度試してみないわけにはいきません。
お腹がいっぱいになったら、台北では各地の文化の果実も収穫できます。捨てられる運命だったビンロウの落葉は先住民文化で生まれ変わり、独特の味わいの日用品となり、ビンロウに全く新しい文化的な意義がもたらされました。台湾ならではの花布は、伝統的な鮮やかな色合いからシンプルですっきりしたバリエーションが生まれ、さらに台湾の自然や暮らしのイメージも組み合わさって、永楽市場を相変わらず魅力的なものにしています。
東洋と西洋の芸術哲学が出会うとき、どのような作品が生まれるのでしょうか。ムスリムの画家、張曼麗さんは熟練の技と独自の美感で、静謐ながら華麗な抽象画を生み出しています。大稲埕に生まれた郭雪湖さんは、台湾の美術の発展と人材育成に大きく貢献した人物で、台北市の庁舎で現在、作品のレプリカが数多く展示されています。さらに昔の写真や郭さんが使った画材も展示され、マルチメディアデバイスを通じて、作品に描かれている、夢のような繁栄をみた在りし日の大稲埕に連れて行ってくれます。この冬、台北の豊かな美食と文化が、みなさんの味覚だけでなく心も満たし、胸を熱くしてくれることでしょう。
添付ファイルダウンロード
関連写真
:::
人気の記事
台湾とフィリピンをより近く マニラ経済文化弁事処 アンヘリト‧バナヨ代表 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
Beyond Taipei 台北から台湾を見渡す 日台交流協会台北事務所 沼田幹夫代表 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
「拿鞘Nature」の山が育てた夢 若い世代と先住民文化つなぐ (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
生活の味わいと姿を伝える 台湾らしさ満開の「花布」 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
受け継いだ音楽のDNA 魂込めるバイオリン作りの道 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
客家のおもてなし文化 伝統料理の懐かしい味発見 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
先住民の郷土料理 大自然と大らかさを味わう (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
味‧色‧香り全て良しのご当地グルメ 延三夜市の魅力に迫る (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
ムスリムの画家 張曼麗さんの芸術と人生観 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
「絵の中の台北 大稲埕の少年‧郭雪湖」特別展 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
古き街角の青春行進曲 にぎわいの時代の大稲埕へ (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
都市再開発クリエイティビティ 台北‧下町の魅力を遊ぶ (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
艋舺へ行こう 伝統とのつながり 未来へ続く道 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
身寄りのない動物に生きる権利を 動物たちの心優しい味方—黄慶栄さん (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10















