TOP メインコンテンツセクションに行く

台北観光サイト

明代四大家特別展-文徴明

アンカーポイント

発表日:2014-04-03

更新日:2021-01-07

1516

イベント日時
場所
台湾臺北市士林區
故宮が所蔵する沈周(1427-1509)、文徴明(1470-1559)、唐寅(1470-1524)、仇英(約1494-1552)など明代四大家の作品はいずれも素晴らしい作品です。今年は四大家にまつわる特別展を開催し、第一期の沈周展に引き続き第二期では文徴明の書画を展示します。文徴明は長洲(現在の江蘇州)の出身です。幼名を壁といいましたが、後に字が名となったため、字を徴仲と改めて衡山居士や停雲生と号していました。まじめな人柄で官位に就こうと科挙を9回受験しますが一度も合格せず、嘉靖二年(1523)に翰林院の待詔に推薦されました。しかし、官吏の世界との理念が合わず、嘉靖五年(1526)に官職を辞して故郷に帰り、詩文や書画に力を入れて気ままに楽しみ、大きな成功を収めました。文徴明は四大家の中で最も長寿であった1人で、その子が仕事を受け継ぐとともに弟子も多かったことから明代中、後記の書画にきわめて大きな影響を与え、沈周と並んで呉派のリーダーとされています。

文徴明の書は過去の名跡を幅広く臨書し、字をよく練習していました。毎日朝起きると必ず字を練習すると語っており、それは一生続きました。様々な書体に通じていましたが、小楷と行書に個人の特色が最も良く表れています。小楷は緻密で整い、力強い鋭さがあり、90歳でも蠅頭小楷が書けたそうです。行書は艶やかな筆跡でありながら力強く、また草書の多くの作品が世に伝わっています。

絵画は元々、沈周に師事していましたが、後に豊かな家財と幅広い交友関係の影響の下、様々な名家の作品を模写して独自の画風を確立しました。水墨画や色彩画にも長じ、墨の濃淡や色の重ね具合の変化は活き活きとしています。また、色彩画では青緑を多用し、濃い色使いでありながら、清々しく気品のある淡い味わいを表現しています。画風は細やかさと大胆さを持つ筆致で、細やかな筆致は清々しい優美さと滑らかさを持ち、大胆な筆致は枯れた味の中にも力強さが感じられます。書も能くし、絵画にも長けていることから、絵画の中に書道の趣きが見受けられます。絵画は山水を主な題材としていますが、時に人物や花鳥も取り上げており、簡素で淡い画風や落ち着いた画風のいずれにも文人の優れて優雅な美しい姿が具わっています。

今回の展示は書道と絵画の2部に分かれています。書道は「書道の発展」と「絵の中の書道」の2コーナーからなり、書風の変化と書道が絵画に与えた影響が説明されています。また、絵画のコーナーではその山水画の様々な段階における多様な画風と特色を示す「絵画の発展」と「古風な姿」、「多彩な変化」、「花鳥人物」の4コーナーに分かれており、少数ながら質の良い花鳥や人物画の作品も展示されます。

最近のイベント

さらにイベント
Top