TAIPEI 2016春季号 Vol.03—「農的伝人」 安全で多彩な特産品を食卓へ発表日：2016-06-16
更新日：2016-09-23
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文 ＿ 顧家麦
写真 ＿ 台北農産運銷股份有限公司
▲台北農産運銷公司は年間延べ500 万人の消費者に向け、毎日1,600 トンの野菜と700 トンの果物を取り扱っています。
名勝、日月潭で知られる南投県魚池郷の紅茶、金門県・馬家麺線のXO 醤、台南市白河区のアカバナスイレンなどなど、台湾各地の農産物を手に入れるのに、、台北市民はもはや全国を駆け巡る必要はありません。台北農産運銷股份有限公司が運営する販売店「農的伝人」に足を運びさえすれば、国家基準を満たす台湾全土の安全な特産品がよりどりみどり。しかも、わずかな時間で台湾の農業、食文化を一望することができるのです。
台北農産運銷公司は台北市、行政院、各地の農会（農協）、流通・販売業者が共同で出資しており、同社が運営する台北市第一、第二青果卸売市場は現在、同種の市場としては台湾最大規模を誇ります。両卸売市場では1 日に1,600 トンの野菜と700 トンの果物を取り扱い、毎朝早くから始まる競りによって2 ～ 3 時間で全て買い手が決まり大台北地区（台北市、新北市、基隆市）全域の消費者に販売されます。さらに販売先は桃園市や宜蘭県にも及んでいるため、同社がサービスの対象とする消費者人口は年間延べ500 万人に達します。
食の安全を一手に担い
特色ある農産物を消費者に
近年台湾では食の安全をめぐる事件が頻発し、いかにして市民に安全で健康的な食品を提供するかが喫緊の課題となっています。これについて台北農産運銷公司の路全利・主任秘書は「第二青果卸売市場に最先端の残留農薬検査室を設け、毎日250 件のサンプル検査をランダムに行っており、規定を満たさない農産物については押収の上で廃棄処分にするため、決して市場に流通することはない」と説明しています。
第二卸売市場に隣接する「農的伝人」でも食の安全に関する取り組みを強化しており、台湾各地の農会で生産者に登記書類のほか、検査機関の審査に合格したことを示す証明書をそろえて提出するよう求め、第1 のチェックを行った上で店頭に商品が並びます。また週末ごとに各地の農会関係者を招き、さまざまなテーマで台湾の特色ある農業文化や食の安全に関するチェック体制について消費者に理解を深めてもらうための活動を行っています。
有機青果は認証済み
便利な宅配・ネット通販も
▲台北市第一・第二青果卸売市場に集まった商品は每日、早朝の2 〜3 時間に全て競りにかけられ、大台北地区全域に届けられます。
新鮮で安全な食材をより多くの人に提供するため、台北農産運銷公司は昨年9 月、有機青果を販売する自社ブランド「蔬果飄香」を立ち上げました。路主任秘書は「台湾最大の卸売市場を運営する企業として、有機青果の本格的な普及に踏み出す責任を担っている」と強調。検査を経て認証を受けた有機青果を集めるようにすれば、台湾全土の供給源をじゅうぶん掌握することができ、将来的に台北市内の小中学校の給食に使用されるようになっても供給量が不足する心配はないとの見通しを示しています。
一般市民向けには、月に一度、または年に一度の有機青果宅配サービスを提供し、路氏は「宅配での販売は時代の流れに沿ったものでもあるし、1 回につき800 台湾ドルのプランで消費者は80 種以上の野菜の中から葉物野菜と根菜類を6 種類ずつ（4 人世帯で3 ～ 4 食分に相当）選ぶことができる」とそのメリットを語ります。また農産物のインターネット販売も展開しており、中華郵政（郵便局）の「郵政商城（PostMall）」などオンラインショップを通じて購入すれば、商品が直接自宅まで届けられます。市場での競争がますます激しさを増す時代においても、全土の多彩な農産品を届けるだけでなく、市民の健康を守る役目を果たすことに全力を挙げています。
▲台北農産運銷公司は昨年9 月、「新鮮で安全、体に良い」をテーマとする有機野菜・果物ブランド「蔬果飄香」を創設しました。（写真／顧家麦）
写真 ＿ 台北農産運銷股份有限公司
▲台北農産運銷公司は年間延べ500 万人の消費者に向け、毎日1,600 トンの野菜と700 トンの果物を取り扱っています。
名勝、日月潭で知られる南投県魚池郷の紅茶、金門県・馬家麺線のXO 醤、台南市白河区のアカバナスイレンなどなど、台湾各地の農産物を手に入れるのに、、台北市民はもはや全国を駆け巡る必要はありません。台北農産運銷股份有限公司が運営する販売店「農的伝人」に足を運びさえすれば、国家基準を満たす台湾全土の安全な特産品がよりどりみどり。しかも、わずかな時間で台湾の農業、食文化を一望することができるのです。
台北農産運銷公司は台北市、行政院、各地の農会（農協）、流通・販売業者が共同で出資しており、同社が運営する台北市第一、第二青果卸売市場は現在、同種の市場としては台湾最大規模を誇ります。両卸売市場では1 日に1,600 トンの野菜と700 トンの果物を取り扱い、毎朝早くから始まる競りによって2 ～ 3 時間で全て買い手が決まり大台北地区（台北市、新北市、基隆市）全域の消費者に販売されます。さらに販売先は桃園市や宜蘭県にも及んでいるため、同社がサービスの対象とする消費者人口は年間延べ500 万人に達します。
食の安全を一手に担い
特色ある農産物を消費者に
近年台湾では食の安全をめぐる事件が頻発し、いかにして市民に安全で健康的な食品を提供するかが喫緊の課題となっています。これについて台北農産運銷公司の路全利・主任秘書は「第二青果卸売市場に最先端の残留農薬検査室を設け、毎日250 件のサンプル検査をランダムに行っており、規定を満たさない農産物については押収の上で廃棄処分にするため、決して市場に流通することはない」と説明しています。
第二卸売市場に隣接する「農的伝人」でも食の安全に関する取り組みを強化しており、台湾各地の農会で生産者に登記書類のほか、検査機関の審査に合格したことを示す証明書をそろえて提出するよう求め、第1 のチェックを行った上で店頭に商品が並びます。また週末ごとに各地の農会関係者を招き、さまざまなテーマで台湾の特色ある農業文化や食の安全に関するチェック体制について消費者に理解を深めてもらうための活動を行っています。
有機青果は認証済み
便利な宅配・ネット通販も
▲台北市第一・第二青果卸売市場に集まった商品は每日、早朝の2 〜3 時間に全て競りにかけられ、大台北地区全域に届けられます。
新鮮で安全な食材をより多くの人に提供するため、台北農産運銷公司は昨年9 月、有機青果を販売する自社ブランド「蔬果飄香」を立ち上げました。路主任秘書は「台湾最大の卸売市場を運営する企業として、有機青果の本格的な普及に踏み出す責任を担っている」と強調。検査を経て認証を受けた有機青果を集めるようにすれば、台湾全土の供給源をじゅうぶん掌握することができ、将来的に台北市内の小中学校の給食に使用されるようになっても供給量が不足する心配はないとの見通しを示しています。
一般市民向けには、月に一度、または年に一度の有機青果宅配サービスを提供し、路氏は「宅配での販売は時代の流れに沿ったものでもあるし、1 回につき800 台湾ドルのプランで消費者は80 種以上の野菜の中から葉物野菜と根菜類を6 種類ずつ（4 人世帯で3 ～ 4 食分に相当）選ぶことができる」とそのメリットを語ります。また農産物のインターネット販売も展開しており、中華郵政（郵便局）の「郵政商城（PostMall）」などオンラインショップを通じて購入すれば、商品が直接自宅まで届けられます。市場での競争がますます激しさを増す時代においても、全土の多彩な農産品を届けるだけでなく、市民の健康を守る役目を果たすことに全力を挙げています。
▲台北農産運銷公司は昨年9 月、「新鮮で安全、体に良い」をテーマとする有機野菜・果物ブランド「蔬果飄香」を創設しました。（写真／顧家麦）
