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TAIPEI 2015冬季号 Vol.02—スマートに節電 市と民間がタッグを組む

アンカーポイント

発表日:2016-06-22

更新日:2016-09-23

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文 秀敏
写真 台北市環境保護局提供
「市長、通して!上の階に行く時なら階段でしょ。じゃなきゃラフティング?」
台北市環境保護局による、この「柯市長× 通して」という節電啓発動画があったのをご存知ですか?今年の重要政策としてスマート節電計画を掲げる台北市。「台風の時はやっぱラフティングでしょ」の発言で有名な泛舟哥や、夜市のたたき売りの達人叫売哥らネット上のスターと共に、柯文哲市長は節電促進のため、共にユーモアたっぷりの啓発CMを撮影し、エレベーターの使用数減少や「台北市・節電新文化」への賛同を呼びかけました。YouTubeで再生回数20 万回を突破したこの動画は多くの共感を呼び、会社で座りっぱなしは不健康と思い、移動の際に階段を使う人も増えました。
官+民の協力によるスマート節電
効率的に結果を出すため、柯市長は各部署のトップを指揮し、目標値2%(2.78 億kWh)の節電政策を発表しました。しかし節電には政府だけでなく企業や市民の力も必要です。台北市は「スマート節電計画実行チーム」を作り、市民によるコミュニティ内のLED 電球切り替えへの助成金支援のほか、行政、土木、産業、交通、教育、医療、地域社会、創意、情報発信の9 つの作業グループを市の局や処などに割り振り、執行機関のトップが各グループのグループ長を担当し、全市民参加型の節電計画を立てました。

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▲台北市の市政ビルの屋上にはモデル事業として太陽光パネルが設置され、いつでも節電効果がわかる。(写真/許斌)
例えば土木グループでは、街灯のLED 転換や低電力モードへの切り替えを漸次、行っていくほか、市内の各河岸河浜公園で街灯の使用時間を調整。また、教育グループは大型ホール内の省エネを実施し、大手学習塾には節電奨励キャンペーンへの参加を呼び掛けます。地域社会グループは受講後に節電商品がもらえる節電教室を開催するほか、国民住宅の住民に対し昨年比1kWh の節電につき20 元の助成金を支給する計画です。産業グループには引き続き店内の冷房が外に洩れないよう指導したり、効省エネ型照明への改善を求めます。

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▲節電促進のため、柯文哲台北市長はネットの人気者「泛舟哥」と「台北節電新文化」の動画に出演。(写真/台北市環境保護局提供)
環境保護局は、社会局と協力して「弱勢家庭能源福利服務」(弱者家庭エネルギー福利サービス)を推進、まず社会局が条件に合う家庭のリストを作成し、環境保護局が専門のサービスチームに現状を実際に評価してもらった後、照明設置の作業をします。これはエネルギーの節約、社会福祉そして電気代節約を可能にするものです。このほか、コミュニティーの節電推進を奨励するため、環境保護局はまた公的エリアの照明設備の刷新を補助し、コミュニティの共用エネルギーの使用効率を上げ、建築物の電気使用量を減らし、省エネ、低炭素の効果を達成したいと考えています。
春夏秋冬いつでも節電エコライフのコツ
「節電は季節を問わない」と産業発展局は注意喚起します。冬場の暖房利用にも節電のコツがいっぱい。例えば、暖房の設定温度を1 度下げれば6%の節電になります。ヒーターはエアコンの3 倍以上の電気を使うため、使用範囲に合った商品を選びましょう。部屋全体を温めるにはエアコンの方が節電になりますし、定期的にフィルター掃除をすることで電気消費量を抑えられます。
人類は絶えず都市開発を進めています。しかし時代の要求に応える一方で、自分達のすべての行動が子孫の生活に危険を及ぼすものでないか、立ち止まって考えなければなりません。田園都市の造成も、節電・低炭素のエコライフも、全ては都会で「持続可能な緑の田畑」の理想を実践し、便利さを享受すると同時に持続可能なふるさとを作るためのものなのです。

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