台北観光サイト

ケタガラン文化館は台北市北投区に位置します。北投公園に隣接する台湾初の原住民族をテーマにした文化、芸術、および教育研習センターです。なぜこのような文化館が温泉風情の濃厚な北投に設けられたのでしょうか。それは四百年あまり前、ここには原住民族のケタガラン族が暮らしており、北投という地名は「巫女」を意味するケタガラン族の言葉に由来するからです。
 
原住民族の文化や芸術を保存し、発揚するため、また、都市住民が原住民族の伝統工芸や文化に触れられる機会を作るため、ケタガラン文化館は2002年に正式オープンしました。文化館の前には一列に並んだ装置芸術があります。さまざまなユニークな表情をした杭が並べられており、手と手をつなぐ動作が部族の融合を象徴しています。館内には色鮮やかなトーテムや独特なスタイルの木刻、石のレリーフなどが展示されています。ここでは台湾原住民族の暮らしに触れられます。館内の常設展示には台湾原住民族の歴史的な経緯と伝統文化が記録されており、伝統衣装や生活器物、楽器などの文物展示を通して、各部族の社会階級制度や祭祀、信仰、歴史や伝説などが理解できるようになっています。
 
次回北投へ温泉浴に来られる際には、ぜひケタガラン文化館で台湾原住民族の文化と芸術を楽しむのをお忘れなく。