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陳徳星堂

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発表日:2016-11-24

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陳氏の大祖廟徳星堂
陳徳星堂は台湾北部最大の陳氏宗祠(陳氏一族の祖先を祀る祠)で、清国光緒年間の1892年に建立されました。もともとは台北城内の「龍脈宝地(地の気が流れる宝の地)」と呼ばれた文廟のそばにありましたが、後に日本政府が総督府を建てるために土地が接収されてしまいました。陳氏一族は陳情に奔走し、1911年に大稲埕の寧夏路の現在地に再建されました。
 
百年以上の歴史を有し、市定古跡にも指定されている「陳徳星堂」。ここは当時、台北で有名な職人だった陳応彬氏が一手に作り上げました。清国時代の閩南式建築で、一般的に「太子楼」と呼ばれるデザインが採り入れられています。屋根は「硬山」と「歇山」の簷が重なったスタイルです。精緻な彫刻が施された木の柱と梁の組み合わせは芸術的価値が非常に高いです。最も特色あるのが前殿の柱に彫られた二匹の龍で、これは台湾最大の「双龍石柱」と言われます。上下それぞれに一匹ずつ龍が配置されており、昇り龍と降り龍が並び、「天地をひっくり返す龍」を表しています。これは後の台湾の寺廟設計に深い影響を与えました。正殿内には祭壇と錫製の「騎象天宮燭台」が完全な形で残っています。その精緻な造型は台湾でも非常に珍しい存在です。陳氏は古代の舜帝の子孫と言われるため、陳徳星堂には一般の建物には見られない「龍堵」があります。これは壁面に龍の形をした彫刻を施すことで、皇帝になれた一族にのみ使用が許されます。
 
毎年、春と冬に催される陳氏の祖先を祀る祭典の際には、参拝に訪れる子孫でいっぱいとなります。普段は堂内の一部スペースは幼稚園として使用されています。祠は一族の象徴であるとともに、文化の伝承という実質的な役割も担っています。
 

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