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台北観光サイト

北門(承恩門)

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発表日:2016-11-24

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北門‐承恩門
中正区の忠孝西路と博愛路の交差点には清国時代の城門が聳え立っています。朱雀色の雄大な外観はまるで砦のようで気迫に満ちています。ここ北門は台北でもめずらしい清国時代の風貌を残す城門です。
 
清国末期、台北城は五つの城門を擁しており、それぞれ東、西、南、北、および小南門に分かれていました。北門は1879年に建てられ、かつて大稲埕に通じる最も重要な出入口でした。北門はまたの名を「承恩門」と言います。これは外壁の丸い入り口の上に「承恩門」と書かれた門額があることに由来し、「北方に向かって皇帝の恩を受ける」という意味があります。かつて清国から派遣された地方の役人は承恩門から台北城に入り、一般の人たちは南門から入っていたとのことです。
 
北門は閉鎖型のトーチカ式の建築で、岩石を積み重ねてできています。壁は赤レンガで、外側には漆喰が塗られています。これは防御と防火の機能を備え、一見して重厚な造りであることが分かります。屋根は伝統的な閩南式の「歇山単簷」と呼ばれる造りで、燕尾がかすかに跳ね上がっているように見えます。厳粛な佇まいの城門ですが、滑らかな曲線によってシンプルかつ柔和な印象が与えられています。
 
日本統治時代、市街地改正計画により西門は撤去され、終戦とともにその他の城門も本来の姿が失われていきました。そうした中で北門だけは昔の姿をとどめ、国定古跡にも指定されています。百年あまりにわたって車が往来する中に聳え立ち、歴史の変遷を見つめてきました。素朴かつ古色蒼然とした佇まいとなっています。昔を振り返る際には、台北古城である北門を訪れるのをお忘れなく。必ずや実り多き旅となることでしょう。
 

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