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台北観光サイト

TAIPEI 2015秋季号 Vol.01—YouBike もあるスマートでエコな交通網

アンカーポイント

発表日:2016-06-14

更新日:2016-09-23

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交通問題は古い地域共通の課題。
人にやさしい交通環境を実現し、
淡水河岸をより身近にするため、
台北市は、MRT・バス・自転車専用道路・歩道や
YouBike ステーションの整備計画を通し、
スマートでエコな文化的交通網を創ります。
大同再生計畫六a.jpg
1. 行道樹_微笑單車_王能佑攝_敦化北路.jpg
YouBike ステーションの増設は末端の交通手段を強化するため。(写真/ 台北市観光伝播局提供、撮影/ 王能佑)

 
北区バスターミナル計画で
周辺地域の発展を
台北市は承徳路3 段以東、敦煌路以南、MRT 2 番淡水信義線以西、哈密街以北の1 ヘクタール近く(9,966 ㎡)に及ぶ範囲に「北区転運站」(北区ターミナル)の設置を計画しています。1 階から4階はバスターミナルおよび車庫となる予定ですが、1 階には市民の就職サービスカウンターとして100 坪のスペースも用意されます。更に既存の「台北転運站」(台北バスターミナル)、「台北西站」(台北西バスステーション)および「円山転運站」(円山バスターミナル)の国道客運路線バスを一部引き入れます。今後は需要により他のバス路線も増設し、市民の利便性の向上を目指します。また周辺が若者のクリエイティブ文化を集めた「青創園区」になることから、ターミナルビルの5 ~ 10階はリーズナブルで洗練された宿泊施設に、地下は駐車場にする予定です。
 
北区ターミナルは近隣のMRT 円山駅からは徒歩約3 分、国道1 号台北交流道からは車でわずか4 分と地理的条件に恵まれています。他にも歴史、美術、教育やレジャーで有名な観光スポットがいっぱい。ターミナル設置で実現する人の往来は、街ににぎわいをもたらすはず。予定地の半径2 キロ内に大型商業施設がないことから、柔軟な再開発の他に実質的な経済効果も望め、大同区周辺地域の産業は発展を遂げるでしょう。

北區轉運站基地區位示意圖_c1_en-01.jpg
北区ターミナルの場所と見取り図

圓山站宿舍.jpg
盤石な公共運輸路線
充実した大衆運輸網
大同区の南北方面にはMRT 2 番淡水信義線、東西にはMRT 4 番中和新蘆線および3 番松山新店線の路線が通っていますが、重慶南路と重慶北路以西500 メートルはMRTサービスが行き届いていません。
 
YouBike ステーション設置はその末端部分の交通手段を強化するもの。重慶南北路は大同区を貫く主要道路なので、北区ターミナル開発で南北エリアをつなぐ路線バスの本数を減らし、東西方向のバス路線を再整備して、重慶南北路の公共運輸サービスを再構築・強化します。MRT 淡水信義線の円山駅、双連駅、中山駅などシャトルバスのポイントで、この地域ならではの観光スポットをつなぎ、充実した公的
交通網を提供します。
 
YouBike レンタルステーションを続々増設、
末端の交通手段を整備
今年7 月7 日、台北市は2015 年のYouBike レンタルステーション設置計画を発表しました。レンタルサービス範囲の拡大をステーション設置の目標とし、周辺の交通のニーズ、土地使用状況、工事、民意などを総合的に検討した上、大同区の大稲埕公園、市民太原路口、MRT 北門駅の3 ヶ所で優先的にステーションを設置します。
 
中でも大稲埕公園ステーション付近の迪化街は、市民が年越しの準備の買い物に繰り出すなど、遊びや旅行に便利でにぎやかな商業エリアです。市民太原路口ステーションは後火車駅とMRT 駅の出口近くに位置し、レンタルステーションのサービス範囲の不足を補います。他に、円環レンタルステーションおよび台北バスターミナルも買い物に便利、同時に充実した交通手段を提供します。MRT 北門駅横のレンタルステーションはMRT からの乗換に便利で、南北にそれぞれ位置する萬華区と大同区の行き来も活発になるでしょう。
 
大同区に現在あるYouBike レンタルステーションは11 ヶ所ですが、将来は段階的に増設していく予定です。半径350 メートルをサービス範囲として2016 年には15 ヶ所まで増設予定。全域で各ステーションの守備範囲を確保した後は、利用状況に応じステーションの密度を高めるべく、2017 年には半径250 メートルを基準に20 ヶ所まで、2023 年には更に半径200 メートルを基準に32 ヶ所までの増設を目指します。
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公共の運輸サービスを強化し、充実した路線を提供。
 
大同区に現在あるYouBike レンタルステーションは11 ヶ所ですが、将来は段階的に増設していく予定です。半径350 メートルをサービス範囲として2016 年には15 ヶ所まで増設予定。全域で各ステーションの守備範囲を確保した後は、利用状況に応じステーションの密度を高めるべく、2017 年には半径250 メートルを基準に20 ヶ所まで、2023 年には更に半径200 メートルを基準に32 ヶ所までの増設を目指します。

大同再生計畫圖 2版_c1_en-01.jpg
大同区の現在の公共立体駐車
場と将来建設予定の駐車場


駐車場設置で駐車問題を改善
2014 年末、大同区では3 万3 千台の車の登録がありましたが、駐車場があるのはわずか1 万9 千台足らず、1万4 千台は車庫がなく、路上駐車や公有・民営の駐車場を利用しています。短時間の停車もできず、大同区は駐車しにくいと考えられています。その主な原因は、古い住宅の多くに車庫がなく、駐車のニーズに応えられていないためです。
 
大同区には現時点で11 ヶ所の公共立体駐車場があり、うち4 ヶ所は公園付属の地下駐車場、5 ヶ所は学校付属の地下駐車場です。
 
台北市は短中期的対策として、多目的利用の一貫で公園や学校、公共の空き地に屋外駐車場を設置し駐車スペース増加を図っています。現在すでに延平小学校で地下駐車場建設の設計が始まっており、300 台の収容を予定しています。このほか、明倫小学校跡地を利用した公共住宅建設計画と同時に、多くの台数が収容可能な公共駐車場を建設し、一般への開放が計画されています。
 
長期的には、区域により建築物それぞれの駐車場設置基準を定め、建築物の審査段階で新改築が必要となった場合、実情に即した駐車スペースの設置を求めます。大同区は近年、建物付属駐車場が毎年平均約千台のペースで増加していますが、それでも不足しています。都市再生計画を通して都市再開発を加速させれば、大同区の駐車場増加スピードも上がるでしょう。


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YouBike による便利でエコな交通サービス。(写真/ 台北市観光伝播局提供、撮影/ 王能佑)
 

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