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台北観光サイト

TAIPEI 2015秋季号 Vol.01—豊かな文化的財産を活用 文化観光に注力

アンカーポイント

発表日:2016-06-14

更新日:2016-09-23

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豊かで独特な文化と歴史を持つ大同区は、
南大同の文芸、北大同の文化エリアと
昔ながらのものをクリエイティブに再発展させてきました。
古き台北の歴史と息遣いは
国内外の観光客をひきつけてやみません。
 
 船.jpg
南大同文芸エリア
文化クリエイティブ産業が発展の新たな力に
台湾桃園国際空港と台北駅を結ぶMRT 路線が間もなく完成します。それに伴い、台湾人ならおなじみの「後火車頭円環辺」(台北駅裏から円環地区一帯)の商機が見出され、現在は卸売・小売業者を主とした「台北後駅商圏」の再開発で新たに「手工芸商圏」が生まれています。イベント「千歳宴」でさらに有名になった「寧夏観光夜市」、そして北方向に延びる「大稲埕」一帯は、台湾各地から茶葉、漢方薬、布地などの商品が集まる重要なエリアとなっています。迪化街では昔ながらの店が、クリエイティブな商品を扱う店、パッチワーク店、ボタン店、布の問屋街永楽布市などに様変わりし、南大同の文芸エリアを形成しています。また、迪化街は画家の郭雪湖の作品「南街殷賑」を彷彿とさせ、台北の盛衰が感じられます。レトロな雰囲気の紅レンガの古民家に入ると、まるで映画『大稲埕』の一場面に入り込んだよう。とはいえ路地裏は早くから新しい文化が発展し地元の若者をひきつけ、古い建物に新たな生命が吹き込まれて多くのおしゃれなショップができ、古い街並みが生まれ変わっています。

1. 年貨大街_王能佑攝_迪化街.jpg
  • (写真/ 台北市観光伝播局提供)
 
観光客をひきつけてやまない北大同の文化エリア
ユネスコの文化遺産である大龍峒保安宮には最近、日本の人気アイドルグループNMB48 が撮影のために訪れました。周辺の大龍峒文化園区は儀式を行う場所、台北市指定古跡など様々な意義があります。毎年旧暦3 月には保生文化祭が開催され一層にぎやかです。北大同の文化エリアは「大龍峒保安宮」から、昔ながらの知的雰囲気が溢れる大龍峒老街にある「孔廟」、当エリアで洗練された清朝時代の象徴となっている「陳悦記祖宅(別名:老師府)」、そして「大龍街夜市」までです。大龍峒文化園区はリノベーション後、エリア全体のイメージが統一され、国内外の歴史文化を愛する観光客をとりこにしています。台北市政府観光伝播局は台北の「旧市街文芸ガイド」を全面的にアピールし、年末前には少なくとも週に2 度のガイドによる詳しい解説の場を設けることで、観光客が旧市街を身近に感じ、台北の今昔が垣間見られるよう計画しています。

2. 大龍峒保安宮愈夜愈美麗.jpg
  • (写真/ 大龍峒保安宮提供)

3. 大稻埕碼頭夜景_王能佑攝_民生西路底-1.jpg
  • (写真/ 台北市観光伝播局提供、撮影/ 王能佑)
 
水辺の遊歩道で 人にやさしい旅環境を
どの街の川にもそれぞれ物語があります。淡水河は李臨秋氏作詞の抒情的な歌やかつての商いの名残、迪化街の歴史的街並み、そして昔種族間の武力衝突が起こった慈聖堂と至る所に歴史の物語があります。145 年の歴史を持つ台北稲江霊安社では伝統音楽戯曲である北管戯曲や神将という神々、大龍峒保安宮の家姓劇、世界最大の人形劇博物館である台原亜州偶戯博物館、迪化街の商店にかかる亭仔脚と呼ばれるアーケードが形作る生活空間と彫刻の施されたバロック風建築物、大稲埕戯苑の伝統戯曲、孔廟の祭典、専門店独自の漢方薬、百年の歴史を持つ老舗ハーブ店の配合などもまた然り。毎年、台北霞海城隍廟、大龍峒保安宮、艋舺青山宮では非常に盛大な神様の練り歩きがあるなど、素晴らしいイベントが楽しめます。昨年、大稲埕慈聖宮でこの100 年来初の、神に感謝し平安を祈る祭り「建醮」、神様の練り歩き、そして灯篭流しの儀式が行われました。これら無形文化遺産の保存は有形の建築物よりも一層難しくなっています。
 
法改正を通し 旅館専門地区を計画
大同区では豊富な古跡、歴史的建造物、文化遺産、近年の文化クリエイティブ産業の発展、そしてテーマ旅行のブームに対応し、交通部観光局の「民宿管理法」修正に合わせるために、将来的な大稲埕歴史文化民宿特別区の設立計画が可能になります。法改正案の通過後、台北市は積極的に現地の条件適合者への民宿設立指導を進め、国内外の観光客に台北独自の風情ある新たな宿の選択肢を提供し、大稲埕地区に観光産業の発展をもたらします。

4. 2011臺北大稻埕煙火節_高讚賢攝_大稻埕碼頭-1.jpg
  • (写真/ 台北市観光伝播局提供、撮影/ 高讃賢)
 
また来年から夏に「台北河岸音楽季」(台北河岸ミュージック・フェア)を定期的に開催、恋人コンサートで一段落する例年と同じく、10 回以上のさまざまな規模の青空コンサートを行います。観光伝播局は「旧城区文化観光」と新たに銘打ち、主にアジアからの観光客向けに、海外からの観光客に大同区で楽しんでもらうイベントをし、台北の旧市街を海外の観光客が訪れるスポットにしたいのです。
 

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