紹介
量水室は、正方形のれんが・鉄筋コンクリート造の建造物で、小観音山貯水池の出水計量用として建築されました。当初の建設時期と設計者については、資料が失われたために分かっていませんが、財産登記の記録によると、量水室は恐らく1913年(民国2年)3月に竣工し、1977年の公館浄水場の完成後、その役目を終えています。建築物は、その機能の必要性から、下向きに掘削されており、表面には装飾線がくぼみ状に彫られ、角の部分は赤れんがが露出しています。また量水室の窓と窓枠は、上が半円のアーチ型、下は正方形という形状になっています。この建築物は、台北水道の主要工事の竣工後に追加された建築物であると推測されますが、それでも、関連する建築施設と一体となった計画や設計が行われたことが見て取れます。