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大稲埕慈聖宮

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発表日:2016-11-24

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大稲埕慈聖宮
大稲埕の慈聖宮はまたの名を「大稲埕媽祖宮」と言います。ここでは台湾で最も慕われている民間の守護神、媽祖を祀っています。ここは百年にわたって地元の信仰の中心でした。台湾文化史の専門家である荘永明氏はお寺が建立された経緯についてこう語っています。「当時、『郊』と呼ばれる同業組合が台湾海峡両岸やインドシナ半島、さらには日本まで北上し、商業活動をおこなっていました。彼らは航海の女神のご加護を必要としたため、媽祖廟を建立したのです」。
 
慈聖宮に伝わる媽祖の神像は1853年に艋舺で奉納され、1864年に大稲埕に移ってきたものです。「当時の大稲埕のメイン通りは迪化街でした。あまり知られてはいませんが、以前は今の民生西路と迪化街の交わる場所に媽祖廟があり、それが現在の慈聖宮でした。慈聖宮は1900年頃に日本の都市計画によって今の場所に移転させられたのです」。1916年に慈聖宮は正式に延平北路二段の現在地に移転させられ、霞海城隍廟や台北法主公廟と並び、「大稲埕三大寺廟」に数えられていました。
 
慈聖宮は四合院式の建築で、正殿と前殿があり、中間は四方を龍に守られ、外部は正方形の壁に囲まれています。毎年、旧暦3月23日の媽祖の誕生日になると、廟の前では銅鑼や太鼓が打ち鳴らされ、大勢の参拝客でごった返し、賑やかなことこの上ないです。
 
慈聖宮前の広場には昔ながらの屋台が軒を並べており、どの店も台北っ子のお気に入りとなっています。ガジュマルの下の椅子に腰掛け、アツアツのスルメやエビ、毛ガニを賞味しながら、滷肉飯(肉そぼろご飯)やスペアリブ入りスープ、四神湯(漢方風味のモツ入りスープ)、肉入り粥など、地元ならではの美食を満喫しましょう。線香の煙が絶えない慈聖宮を眺めながら、のんびりとローカル色の濃い空気に浸れば、きっと忘れられない思い出になること間違いありません。

 

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