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撫台街洋楼

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発表日:2016-11-24

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撫台街洋楼
百年あまりの歴史を数える撫台街洋楼。ここはかつて「撫台街」と呼ばれた延平南路にあります。日本統治時代、日本人は清国時代に建設された台北城の城壁と町並みを撤去し、次々と商店を建設しました。当時繁栄を極めていた大稲埕の商業エリアと繋がっていました。撫台街洋楼は今も残る数少ない日本統治時代の商業建築の一つで、またの名を「大和町洋楼」ともいいます。外観の建材に石を使用していることから「石頭厝(石家屋)」と呼ばれることもあります。
 
撫台街洋楼の外壁には重厚な石材が使用されており、アーチには唭哩岸の観音山から運ばれてきた岩が用いられています。屋根はバロック風建築によく見られるマンサードスタイルで、通風のためドーマーが設けられています。優雅で精緻なアーチ型の回廊には四つの柱があり、騎楼と呼ばれる中国南方式のアーケードを見上げると、天井に木材を菱形に組んだ模様が見られます。クラシカルで優雅な風情に満ちています。建物全体はシンプルな造りに見えますが、随所に細やかなセンスが感じられます。欧州風の外観でありながら内部は日本式の木造スタイルで、非常に特殊なデザインとなっています。
 
洋館内部には当時の石壁と天井が展示されているほか、清国時代と日本統治時代の台北城を古地図で比較できるようになっています。今の台北市街とどこが異なるか、比較してみるのも面白いでしょう。
 
かつて大火事に見舞われた撫台街洋楼ですが、現在はミニ博物館として再オープンし、定期的に展示や街歩きガイドなどのイベンを催しています。皆さまも撫台街洋楼の優雅でクラシカルな雰囲気を味わいにぜひお越しください。台北旧城の歴史と文化を学ぶことができます。
 

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