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春の日、幸せ、愛で満たされる 2018台北 ツツジフェスティバル (TAIPEI Quarterly 2018 春季号 Vol.11)

アンカーポイント

発表日:2018-03-16

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春の日、幸せ、愛で満たされる

2018台北    ツツジフェスティバル

_ 張文馨    写真 _ 黄建彬、台北市観光伝播局
 

街いっぱいの花々が満開で春の到来を迎えます。陽明山フラワーフェスティバルを皮切りに、2018台北ツツジフェスティバル、竹子湖のカラーフェスティバル(カラー=オランダカイウ)が次々と行われ、台北の人々も色とりどりの花のじゅうたんを愛でながら春の訪れを祝います。



▲張育森教授はツツジ鑑賞の秘訣を教えてくれます。(写真/黄建彬)

 

ツツジの花 
謎を解く暗号は

台北市内では道端や公園など、あちこちで美しい花を付けたツツジの姿を見ることができ、そこに暮らす人々にとって、とても親しみ深い花だといえます。ツツジは台北市の花に指定されるなど、この街に深いかかわりを持ちます。ところが、それほど身近なツツジにも知る人ぞ知る秘密がたくさんあるようです。

国立台湾大学園芸・景観学科の張育森教授によると、台湾でよくみられるツツジは大きく分けて、中~高海抜地帯に生育する台湾原生種、バラのような八重咲きの西洋ツツジ、色彩豊かなサツキツツジ、花と葉がやや小ぶりのクルメツツジ、台北市で最もよく見られるヒラドツツジの5種類があります。花の形や生育上の特徴、見ごろなどにも注意し、それぞれの良さを楽しみながら鑑賞しましょう。では、開花時期をどうやって予測するのでしょうか。張教授は「5.8ミリメートル」が謎解きの暗号だと言います。

「ツツジが満開になるのは3月ですが、花芽は前年の夏の終わりから秋のはじめにかけすでに形成されています。その後、気温が下がり絶好の状態になるのを待って、スイッチが入ったように花がぱあっと咲くのです」。長年ツツジを研究する張教授は、自身の研究チームとともに、つぼみが幅「5.8ミリメートル」になったときの気温で満開の時期を予測しています。今年の満開予想は3月上旬。寒気の影響でやや遅れるものの、暖かさが戻れば満開となり、色とりどりの華やかなツツジが見られるもようです。

にじむ水彩 
春の美しさ描き出す

2018台北ツツジフェスティバルは、春の神様が素敵な知らせをもたらし、この街がより幸せに、より愛にあふれるようにとの願いを込め、「春の日、幸せ、愛で満たされる」をテーマに掲げています。今回のイベントは世界的なデザイナーの蕭青陽さんがメインビジュアルを担当しています。

蕭さんはこれまでのクールな色合いのデザインと異なり、水彩がにじむタッチとやわらかいパステルカラーで春のロマンチックな雰囲気を表現しています。花の美しさが人々のうちに愛を芽生えさせ、絵を描きたくなるような気持ちにさせてくれます。ラッピングペーパー模様のようなフォントは、美しいツツジが「街を包み込む」ように、台北という都市に彩りを添えるさまを象徴しています。

ツツジがもたらすインスピレーションについての話になると、蕭さんは子供のころの思い出の歌を口ずさみました。「ほのかな三月の空/ツツジが山の斜面に、小川のそばに咲く/ああほんとうにきれい」。蕭さんはある時、お年寄りがこの歌を歌ったり、家族や友人にツツジの絵を送ったりするのを好むということに気付きました。そこで、お年寄りにとってツツジは身近な存在であるだけでなく、親しみやすさや祝福のイメージが強く、愛する人と春の訪れを分かち合うのに適しているのだろうと理解しました。今回の作品を手掛けるうちに、ツツジにどんどん興味が生まれ「描いている間にもたくさんの疑問が湧き、もっと知りたくなりました。そしてより多くを知ったことでさらにその美しさに気付きました」と語ります。



▲デザイナーの蕭青陽さんは2018台北ツツジフェスティバルのメインビジュアルを担当。(写真/黄建彬、台北市観光伝播局)

お花見・音楽・ピクニック 喜びのひととき

観光伝播局都市観光課の朱品澤課長は、台北ツツジフェスティバルを「地元によりそいながら国際化、商業化」された都市の祭典にし、より多くの人々に花の季節を楽しんでほしいと言います。フェスティバルの各イベントは314日スタート。大安・中正区役所が開催する講座やガイドツアー、台北市中山堂と大安森林公園の「ツツジクラシック音楽祭」、新生南路の懐恩堂近くのフリーマーケット「幸福カーニバル」、大安森林公園の「ピクニック音楽会」など一連のイベントではすべて、この街でツツジが象徴する幸せと愛がみなさんに届くようにとの願いが込められています。

イベントだけでなく、台湾大学キャンパスや大安森林公園、台北市内のツツジの花が顔をのぞかせる街道をそぞろ歩きしながらのお花見も楽しめます。中華路や仁愛路、信義路、新生南路といった幹線道路を走る路線バスに乗れば、台北市南部の華やかに咲くツツジの美しい光景が鑑賞できます。またこのシーズン、公館商圏と師大商圏の商店が協力し、100台湾元の消費で航空券が当たる抽選イベントも行います。ツツジを愛でながら、買い物や食べ歩きなど、見応えも遊び応えもある春の小旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。

3月の台北は、上品なツツジが喜びを伝えてくれるだけでなく、士林や陽明山一帯でサクラやカラーの花が鑑賞できます。さあ、外に出て春の日の素晴らしい風景を存分に楽しみましょう。

 

ツツジシーズンお花見攻略法

2018 陽明山花季

2/22 () 3/25 ()

北投区陽明公園

2018 台北ツツジフェスティバル

3/14 () 4/15 ()

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2018 竹子湖カラーフェスティバル

3/30 () 4/29 ()

北投区陽明山竹子湖地域


▲ツツジは種類によってそれぞれ形や生息育のようすに特徴があります。写真はヒラドツツジ。(写真/台北市観光伝播局)

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