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台北観光サイト

辜家塩館

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発表日:2021-03-30

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辜家塩館
淡水河に面して建つルネッサンス風の洋館は、台湾の名家・辜家の邸宅でした。辜家の当主だった辜顕栄は、日清戦争に敗れた清朝によって台湾が日本に割譲された後、上陸した日本軍を台北まで案内した人物です。後に専売品の取引を任されるなど特権を手にして、日本植民地時代の台湾を代表する豪商として頭角を現しました。1934年、昭和9年には台湾出身者で初めての勅撰貴族院議員に任命されるなど栄華を極めました。この建物では、かつて当時の専売品であった塩が取引されていたことから、「塩館」と呼ばれていました。この立派な建物が淡水河に面して建てられていたため、船は直接邸宅前の岸につけることができました。かつて河を使って数々の物資が、このあたりの貿易商で取引されていたことがうかがえます。建物の外壁には淡いクリーム色のタイルが使われています。正面には勲章の彫刻とエンボスの紋様がバランスよく配され、当時流行りだったオリエンタル趣味の影響が見て取れます。この邸宅は台北市の古跡に指定されていますが、1961年に辜家の人々が転居した後、1963年から今日まで幼稚園として使われています。中に入って参観することはできませんが、幼稚園児たちの元気な声を聴きながら、いにしえの洋館の風情をお楽しみください。

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