発表日:2018-09-12
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台北を訪れる旅人がやるべき6つのこと
文 Taiwan Scene
写真 Taiwan Scene、iStock、撮芸録
やるべきことが盛りだくさんの台北。でも滞在時間が短いというあなたのために、この街で経験してほしい6つのことを選りすぐりました。
(写真 / Taiwan Scene)
台北101ビルから街を見渡す
印象的で象徴的な台北101ビルは、台湾の精神をさまざまな形で表現しています。台北を訪れて台北101の展望台からの眺めを楽しまないのは、ニューヨークへ行ってエンパイア・ステート・ビルにのぼらないのと同じでしょう。
竹を思わせる薄緑色のガラスに覆われた外観は、農業とハイテクに象徴されるこの島の過去と現在が融合しているのと同時に、それらに対する敬意も表現しています。強さとしなやかさが一体となったデザインはまた、すべての環境を受け入れ、何が起ころうとも変化とともに成長し、発展してきた台湾の人々の竹のような柔軟さを表しています。
★耳より情報
鼎泰豊の行列は長すぎる?台北101ビルのショッピングモール地下フードコートには夕食にぴったりなお店がありますよ。
(写真 / iStock)
夜市で気の向くまま
台湾の食べ物に挑戦
よく知られた台北の夜市(ナイトマーケット)。広くて賑やかで迷路のような通りで、驚くほど多様で美味しそうな食べ物が売られています。夜市では今流行っている台湾の食べ物が味わえるので、ぜひ挑戦してみてください。串焼きや臭豆腐などのよく見かけるものから、見ただけでは分からないような面白いものまであります。台湾の人々が食べているものなら、台北の夜市で見つけることができるでしょう。
★耳より情報
台北の観光夜市では饒河、士林、寧夏の3つが有名です。もし観光客が少ない夜市へ行きたいなら、MRT松山新店線の景美駅近くにある地元の人たちが多い景美夜市がおすすめです。
(写真 / iStock)
道教の神様をまつる
龍山寺へお参り
お供えの花、静かに流れ落ちる滝、蓮の池を泳ぐ魚、線香からゆったりと立ち上る煙。350年の歴史を持つこの寺は、台北の人々の心の拠り所です。ここを訪れる地元の人たちは、三日月型の木片を投げて神様からの助言を求めます。ちょっと待てば、誰かが占いのやり方を教えてくれるでしょう。
★耳より情報
お参りが終わったら、すぐ近くにある剝皮寮老街を散策して100年前の台北の様子を見てみるのもお忘れなく。
(写真 / iStock)
台北円山大飯店で
歴史にひたる
1949年に台湾へ撤退した蒋介石は、外国の要人を楽しませるために壮麗で豪華な中華文化の象徴を建設する必要があると考えました。このホテルは伝統的な中華様式の建築物として最大であり、他に類を見ない中華文化のシンボルです。宿泊しなくても、ぜひ訪れてみてください。ロビーに立ち並ぶ美しい柱を見て回るだけでも価値があります。また、ここには香港式の素晴らしいレストランもあります。
★耳より情報
台北円山大飯店には何十年にもわたって秘密にされてきた避難トンネルが2本(合わせて180メートル)あります。常時見学はできませんが、マスコミや一般向けに開放することがあります。
(写真 / 撮芸録)
国立故宮博物院で
宝物の数々を見学
蒋介石は何も持たずに台湾へ来たわけではありません。台湾へ撤退した際、宝物の数々を保護するために中国から台湾へ運んできました。それらのほとんどは現在、巨大な獅子の石像に守られた威厳ある国立故宮博物院に保管されています。中国から運ばれてきた収蔵品は膨大な量ですが、その一部が展示されています。
★耳より情報
大勢の人でにぎわう国立故宮博物院を見学したら、道路の向かいにある順益台湾原住民博物館へ。全く異なる側面から台湾の物語に触れてみましょう。
(写真 / 撮芸録)
中正記念堂と二二八和平公園で
台湾の変貌を感じる
青と白の外観が象徴的な中正記念堂。2階建ての高さのある蒋介石像の前で自撮りの記念撮影をしてもよいでしょう。記念堂を囲む美しい公園は今では「自由広場」と呼ばれており、21世紀に台湾の社会が大きな変化を遂げたことを物語っています。もし20世紀に台湾が経験した激動の歴史について知りたいのなら、二二八和平公園の台北二二八紀念館を訪れてください。台湾で38年間にわたる戒厳令が敷かれるきっかけとなった二二八事件について紹介しています。
★耳より情報
歩き疲れて足が痛い?自由広場と二二八和平公園には、足つぼマッサージができる歩道があります。靴を脱いで歩いてみましょう。
この文章はオンライン旅マガジン「Taiwan Scene」(https://taiwan-scene.com)の記事(英文)を許可を得て編集・翻訳したものです。
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