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台北の新たな姉妹都市——キト
エクアドル文化のさまざまな魅力を知る
文・写真 ＿ 台北市秘書処

台北市は2014年9月以降、エクアドルの首都、キト市と書簡でのやり取りや協議を1年余りにわたって重ねた結果、ついに昨年、それぞれの地で書面を交換する形で姉妹都市提携の盟約書に署名しました。これによりキト市は台北市にとって最も新しい姉妹都市となりました。

▲ キト市に残る数多くの貴重な文化財は、ユネスコの世界文化遺産リストに最初に登録された12 件の一つです。（写真／台北市秘書処）

キト市と結ぶ友好
キト市のマウリシオ‧ロダス‧エスピネル現市長は、2014年2月にエクアドルの政党、SUMA党の党首として台湾を訪問し、台北市の発展を非常に高く評価しました。そして帰国後の同年5月、キト市長に就任すると、台北市の姉妹都市提携を熱心に推進。その結果、台湾とエクアドルの間に国交がないにもかかわらず、提携が実現することになりました。
16世紀に誕生したキト市は4,230平方キロメートルの面積に約267万人の人口を有します。1917年に地震で被災しましたが、それでも同市は中南米において最も保存状態が良く、手が加えられた部分の少ない歴史的な街並みで知られています。インカ帝国時代の遺跡の上に作られたこの古い都市には30のバロック式教会や修道院が存在しますが、ここではスペイン、イタリア、フランドル地方、ムーア風の建築様式と土着の芸術的手法が融合し、独自の「キト‧バロック」様式が生み出されました。そんなキト市は奥深い文化と歴史を持つ、より理解を深めるべき美しい都市と言えるでしょう。